【2011ジュネーブショー
フォルクスワーゲン、ジュネーブショー前夜祭開催

ジウジアーロ製作のハイブリッドモデルや新型ランボルギーニなどを公開

ジウジアーロ製作のハイブリッドモデル「TEX」について語るワルター・デ・シルバ氏(右)



 独フォルクスワーゲン・グループは2月28日(現地時間)、スイス ジュネーブのEspace Secheron Hallにおいて「フォルクスワーゲン・ナイト」を開催した。

 フォルクスワーゲン・ナイトは、同グループに属するフォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェ、ベントレー、ブガッティ、ランボルギーニ、セアト、シュコダが一同に会し、翌日開催されるジュネーブショーに先駆け展示車両を報道陣に公開するイベント。

 今回のフォルクスワーゲン・ナイトでは、フォルクスワーゲンは新型コンパクトバンのコンセプトモデル「ブリー」を、アウディはパイクスピークで約19.8kmの道を無人で走破したTTSクーペベースのコンセプトカーを、ポルシェはパナメーラのハイブリッド版「パナメーラSハイブリッド」を、ベントレーはソフトトップモデルで最高速330.695km/hを打ち出し、ギネス認定された「コンチネンタル・スーパースポーツ・コンバーチブル ISR」を、ランボルギーニはカーボンファイバー・モノコックやプッシュロッド式ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用した、ムルシエラゴの後継車「アヴェンタドール LP700-4」をそれぞれ公開した。

 また、昨年フォルクスワーゲングループ傘となった、イタルデザイン ジウジアーロ製作の3ドアハッチバック「TEX」も登場。TEXは、パワートレーンにツインドライブと呼ばれる1.4リッターTSIエンジンにモーターを採用した、ハイブリッドモデルとなる。

 前方から後方に向かって切れ上がっていくプレスラインや、張り出したフェンダー、四隅に配置されたタイヤなどにより、コンパクトタイプのモデルなのに存在感が多分にあり、会場でもひときわ注目を浴びていた。

 こうして登場してくるモデルを眺めていると、同グループには電気自動車、ハイブリッドカー、スーパースポーツカーなど多岐にわたるモデルがラインアップされていることが分かり、改めてその懐の深さに驚く次第だった。

 これらのモデルはジュネーブショーの各ブースに展示される予定である。以下、写真で同イベントに登場したモデルをピックアップして紹介する。

ブリーはマイクロバスと呼ばれた「T1(トランスポーター1)」を現代風にリメイクしたバンスタイルの電気自動車「ブリー」。85kW/270Nmを発生するモーターを搭載し、最大40kWhのリチウムイオンバッテリーを電源とする。ボディーサイズは3990×1750×1700mm(全長×全幅×全高)で、T1よりやや短く低いが、幅は広がっている。ちなみに車両から降りてきたメンバーはブリーのデザイナーの面々
TTSクーペベースのコンセプトカー。会場に設置された大型ビジョンには無人走行であることが映し出されていた
パナメーラSハイブリッドについてはポルシェAGの代表取締役であるマティアス・ミューラー氏が説明。パワートレーンはカイエンSハイブリッドと同じくV型6気筒スーパーチャージャー付き3リッターエンジンにモーターを組み合わせる
氷の壁から姿を現したコンチネンタル・スーパースポーツ・コンバーチブル ISRは、W12気筒6リッターツインターボエンジンを搭載する。ウォルフガング・デュルハイマーCEOによる解説が行われた
ムルシエラゴの後継モデル「アヴェンタドール LP700-4」は軽量で剛性に優れるCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)製のモノコックボディーを採用し、エンジンは新開発の6.5リッターV型12気筒エンジンを搭載
イタルデザイン ジウジアーロによる3ドアハッチバック「TEX」

ジュネーブショー 2011 レポートリンク集
http://car.watch.impress.co.jp/backno/event_repo/index_c270s1157.html

(編集部:小林 隆)
2011年 3月 2日