【2011ジュネーブショー
アウディ、セダンタイプの「A3 コンセプト」発表

RS 3スポーツバック、Q5ハイブリッドも展示

発表会会場ではルパート・シュタートラーCEOが登壇してQ5 ハイブリッドなどを解説



 アウディは、ジュネーブショーでテクニカルスタディモデル「A3 コンセプト」を発表した。

 A3 コンセプトは、4440×1840×1390mm(全長×全幅×全高)を3サイズとする4人乗りセダン。A3はこれまでハッチバックモデルのみがラインアップされており、A3 コンセプトが次期モデルでそのまま投入されることになれば、セダンモデルが追加されることになるが、現状では市販化予定はないとしている。

 パワートレーンは300kW(408PS)/500Nmを発生する5気筒直噴ターボ 2.5リッターエンジンに、デュアルクラッチAT「7速Sトロニック」を組み合わせる。駆動方式は4WD。

 アウディ車の共通デザインとなるシングルフレームグリルや張り出したフェンダー、低いルーフライン、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製のドアミラーなどにより、クーペライクな仕上がりが特徴的。ドア、エンジンフード、テールゲートはアルミ製としたほか、アルミとCFRPを組み合わせた5本スポークホイールなどにより、車重は1540kgに抑えていると言う。

 ホイールベースはコンパクトセグメントにおいてクラストップを誇る2630mmとする一方で、ホールド性の高いフロントシートを与えることで快適性とスポーティ性を両立する。

スポーティな印象を受けるA3 コンセプト。コンパクトセグメントに属しながら、2630mmのロングホイールベースを持つことで快適性も強調する。今のところ市販化の予定はないとしている

 発表会会場には、A3 コンセプトのほか2010年11月に発表した「RS3 スポーツバック」や、「Q5 ハイブリッド」を展示。

 RS3 スポーツバックは最高出力250kW(340HP)、最大トルク450Nm(331.90lb-ft)を発生する直列5気筒DOHCターボ 2.5リッターエンジンを搭載し、デュアルクラッチAT「7速Sトロニック」を介して4輪を駆動する。

 2011年初頭からドイツ本国で発売しており、価格は4万9900ユーロだが、日本への導入予定は今のところないとしている。

RS3 スポーツバックは直列5気筒DOHCターボ 2.5リッターエンジンを搭載

 Q5 ハイブリッドは、ベースモデルに積む直列4気筒2.0リッター 直噴ターボ エンジンの改良型に38kgのリチウムイオンバッテリーを電源とするモーターを組み合わせ、最高出力180kW(245HP)、最大トルク480Nm(354.03lb-ft)を発生させる。0-100km/h加速は7.1秒で、100km走行するのに必要な燃料は6.9Lとしている。

 エクステリアでのベースモデルとの違いは、フェンダー、リアゲートに配置するハイブリッドロゴやクローム仕上げのマフラーエンド、ハイグロスブラック仕上げのグリル、専用設計の20インチアルミホールなど。

 Q5 ハイブリッドは市販化を予定しているが、日本への導入時期は今のところ未定となっている。

Q5 ハイブリッドは直列4気筒2.0リッター 直噴ターボエンジンの改良型にモーターを組み合わせる。燃費は約14.5km/L
ジュネーブショー 2011 レポートリンク集
http://car.watch.impress.co.jp/backno/event_repo/index_c270s1157.html

(編集部:小林 隆)
2011年 3月 4日