【2011ジュネーブショー】 そのほかの欧州メーカー編 ベントレー「Ice Speed Record」やジャガー「XKR-S」などがお目見え |
ジュネーブモーターショーでは、先に紹介したメーカーのほかにも多数の出展があった。その中からプロダクションモデルに焦点を当てて紹介する。
ベントレーブースには元WRCチャンピオンのユハ・カンクネン氏も登場 |
■ベントレー
ベントレーブースでは、2月にフィンランド沖の凍結したバルト海で氷上の世界最速記録を樹立した「コンチネンタル スーパースポーツ コンバーチブル」の記念モデル「ISR(アイス スピード レコード)コンバーチブル」を発表。ワールドレコードを塗り替えたドライバーは、WRC(世界ラリー選手権)で4回のチャンピオンに輝いたユハ・カンクネン氏で、記録は330.695km/h。
ISRは、W型12気筒6リッター ツインターボエンジンを搭載し、640PS/800Nmというスペックを誇る。0-100lm/h加速4秒、0-160km/h加速9.4秒。
そのパワーを受け止めるべく駆動方式を4WDとし、駆動力はトルセンセンターデフを経由してフロントとリアの車軸に配分される。またフロントに8ピストンキャリパーと大径ローター(フロント420mm、リア356mm)を備え、ストッピングパワーを高めている。
インテリアでは、ダッシュボードやセンターコンソール、ルーフパネルがカーボン製で、これらとともにダッシュボード上のブライトリング製の時計に赤いアクセントがあしらわれる。
ISR(アイス スピード レコード)コンバーチブル |
こちらは氷上の世界最速記録を樹立した「コンチネンタル スーパースポーツ コンバーチブル」 |
■ジャガー
ジャガーは、かねてからの予告どおり、同社ラインアップで最速を謳う「XKR-S」を出展。
改良型のスーパーチャージャー付きV型8気筒エンジンは、550PS/680Nmを発生。空力性能に主眼を置いたと言うアルミ製のボディーと相まって、0-60mph(96km/h)加速4.2秒、0-100mph(160km/h)加速8.6秒というスペックを誇る。
ジャガーのラインアップ中、最速とされるXKR-S |
■ランドローバー
ランドローバーブースの中央に鎮座していたのは、3ドアと5ドアのSUV「レンジローバー・イヴォーク」。
3ドアモデルは昨年のパリモーターショーでワールドプレミアを果たしていたが、5ドアモデルは欧州では初のお目見え。
パワーユニットは2リッターのガソリン直噴ターボと、2.2リッターのターボディーゼルが用意され、組み合わせられるトランスミッションは6速AT。駆動形式は4WDと2WD(FF)が用意される。
そのほか、同ブースではディーゼル・プラグインハイブリッド(PHV)の試作モデル「Range_e」を展示。
V型6気筒 3.0リッターディーゼルエンジンにZF製8速ATを組み合わせ、モーター単体で32kmの走行も可能にしている。
レンジローバー・イヴォーク 3ドア |
レンジローバー・イヴォーク 5ドア |
Range_e |
http://car.watch.impress.co.jp/backno/event_repo/index_c270s1157.html
(編集部:小林 隆)
2011年 3月 9日