昨年のニュルブルクリンク24時間レースへの参戦や、フランクフルト・モーターショーで公開されたコンセプトモデルなどを披露してきた「V12 Zagato（ザガート）」。今回のジュネーブモーターショーでは、ついにその市販モデルが公開されることとなった。

　V12 ザガートは、アストンマーチンがリリースするヴァンテージのトップレンジに位置しており、ザガートとアストンマーチンの半世紀に渡るコラボレーションを記念した特別モデルとなる。

　V12 ザガートのプラットフォームはオールアルミニウムで、外装にアルミニウムとカーボンファイバーを多用することで軽量に仕上げている。その製作技術と採用されるコンポーネンツは、アストンマーチンのトップモデル「One-77」と同様で、すべてが熟練した作業チームにより組み上げられる。

　エンジンはV型12気筒6.0リッターを搭載。最高出力は510HP、最大トルクは570Nmを発生する。V12 ザガートの市販モデルは、2012年の第3 四半期には生産を開始し、第4 四半期にデリバリーを開始するスケジュールとなっている。

軽量化を図るためボンネットやドアにカーボンを採用。成形が難しい波打ったダブルバブルルーフはアルミニウム製となる
レザー地がメインとなるインテリア。随所にあしらわれる赤いステッチがスポーティさを演出する