【2013ジュネーブショー】
ホンダ、欧州専用モデル「シビックツアラーコンセプト」を公開
新型ディーゼルエンジン「1.6L i-DTEC」は「CR-V」に搭載して今秋市場導入
(2013/3/11 18:36)
ホンダ(本田技研工業)がジュネーブショーで初公開したのは、欧州専用モデルとなる「シビックツアラーコンセプト」と、次世代革新技術であるアースドリームテクノロジーの1つとして開発された「1.6 i-DTECディーゼルエンジン」。
シビックツアラーコンセプトは、シビック5ドアハッチバックをベースにしたデザインコンセプト。デザインの特徴としては、空力特性を高める流れるようなフォルムと抑揚のあるサイドラインで、ダイナミックさとエレガントさを表現したと言う。具体的には、ボンネットからAピラー、ルーフの流れるようなラインが空力特性を意識しているようで、力強く張り出した前後フェンダーがダイナミックさを演出することになる。
ツアラーコンセプトということもあり室内空間や使い勝手も考慮されていて、横から見るとキャブフォアード化されているのがよく分かる。これにより室内やラゲッジスペースの拡大に成功している。市販モデルに関しては、今年の秋に開催されるフランクフルトショーでの公開がアナウンスされているので、詳細は実車の登場を待つことになる。
また、新型のディーゼルエンジン「1.6L i-DTEC」は、CR-Vに搭載して今年の秋に市場導入する予定となっている。
CR-Vと同等のセグメントでは、2輪駆動でディーゼルエンジンを搭載したタイプが市場に受け入れられていると言い、約30%のモデルが同様のパワートレーンと駆動方式となる。
1.6L i-DTECのパフォーマンスは、最高出力が120PSで最大トルクが300Nm、 CO2の排出量は119g/km。軽量さもウリとなっていて、アルミブロックとシリンダーヘッドを採用することで2.2リッターのディーゼルモデルに比べて47kgもの軽量化を実現している。ディーゼルエンジンで問題となるNOx対策としては、EGR(排出ガス再循環)や低圧縮を使用することで削減を目指しているようだ。