東京オートサロン2014
東京オートサロンの主役はやはり「86/BRZ」
500PSオーバー車やコルベットV8エンジン換装車など、カスタムが本格化
(2014/1/14 15:57)
東京オートサロンのハイライトとなるベース車両は、やはり今年もトヨタ「86」とスバル(富士重工業)「BRZ」になった。
販売開始から1年半が経過した86/BRZ。2013年は登場してから1年弱ということで、主要アフターパーツメーカーや自動車メーカー系のワークスブランドが、こぞって力を入れたカスタマイズやチューニングの提案を行っていた。2014年はさらに裾野を広げ、多くのアフターパーツメーカーやカスタマイズショップなどが勢力的にデモカーを製作して出展していた。
86/BRZの出展車両は計70台を超し、今年からホールを移動したトヨタGAZOO Racingのブースや86&BRZ WORLD in TAS2014のブースが設置された北ホールには、特に多くのデモカーが展示されていた。
これほどまでに台数が増えた理由としては、ナンバー付きワンメイクレースのGAZOO Racing 86/BRZ Raceや全日本ラリーの参戦マシン、スーパー耐久やニュルブルクリンク24時間レースなど多くのモータースポーツシーンにマシンが送り込まれたことも影響しているが、やはりオートサロンの主役であるカスタマイズやチューニングが浸透していることが挙げられる。
エクステリアを彩るエアロパーツやインテリアをグレードアップさせるパネル類、シートカバーなどのカスタマイズ用品が多く見受けられた昨年に対して、今年はターボキットやスーパーチャージャーキットを始めとする出力性能を引き上げる機能系パーツがリリースされ、これらを装着した車両も目立っていた。
排気系に大きく手を加える必要のないスーパーチャージャーキットは、86/BRZの登場からしばらくしてリリースされたが、エキゾーストマニホールドを変更するターボキットはパイピングのレイアウトが複雑になることや、排出ガスの規制をクリアすることが必須となるため市販化へのハードルが高かった。だが、今年はブリッツやトラストといった大手アフターパーツメーカーは、キット化された参考品や販売モデルを展示していた。
どちらもエンジン内部には手を加える必要のないポン付けターボキットなので、コストも比較的安く抑えられ、今後のチューニングシーンでは注目されるアイテムとなるだろう。
また、スーパーチャージャーキットに関しても、複数のブランドから選べるような状況になってきている。ラインアップが増えたことで、ユーザーの要望にあった出力や特性に対して、スーパーチャージャーの大きさやブランドを選択できるようになってきた。これらの機能パーツに加え、もちろん多くのモディファイ用のカスタマイズパーツも展示されている。
86/BRZのチューニングとカスタマイズは大幅に多様性を増していて、ユーザーに取っては選びたい放題といった状況にある。
ここでは86/BRZのカスタムモデルを写真で紹介していく。
メーカー系コンセプトカー/コンプリートカー
●トヨタGAZOO Racing
●TRD(トヨタテクノクラフト)
●ディーラーデモカー
●GAZOO Racing 86/BRZ Race参戦マシンとジムカーナマシン