2015ジュネーブショー

レクサス、“ウルトラコンパクト”の2+2シーターコンセプト「LF-SA」をワールドプレミア

欧州のデザインセクションが企画からデザインまで担当

2015年3月5日~15日(現地時間)

スイス ジュネーブ

GENEVA PALEXPO

 レクサス(トヨタ自動車)は、ジュネーブショーにてウルトラコンパクトクラスのコンセプトカー「LF-SA」を初公開した。

 ネーミングのLF-SAとはLexus Future Small Adventureの略で、“未来の小さな冒険者”を意味する。コンセプトカーの企画から製作まで、仏ニースのToyota Europe Design Developmentが担当している。ボディーサイズは3450×1700×1430mm(全長×全幅×全高)で、都会での使用を想定し、取り回しのよさや機敏な走りを特徴としている。シート配置は2+2となっていて、リアシートはエマージェンシー用として割り切られたものとなる。

プレスカンファレンスで公開された「LF-SA」

 レクサスのデザインフィロソフィーである「L-finesse」を取り入れた内外装のデザインは、精悍さと都会的な仕上がりを見せている。エクステリアは、レクサスブランドを象徴するスピンドルグリルが設けられ、立体的な4つのフェンダーはダイナミックさとボディーの踏ん張り感を演出している。インテリアは、コンパクトなボディーサイズながら大きく弧を描いたダッシュボードの採用により広々とした空間を作り出す。

 2014年のロサンゼルスモーターショーではオープンモデルの「LF-C2」、今回のジュネーブショーではウルトラコンパクトクラスの「LF-SA」のワールドプレミアを行ったレクサス。これらのコンセプトカーをベースとした市販モデルが、そう遠くない時期にお目見えすることになり、モデルラインアップの拡充を図っていくようだ。

LF-SAのボディサイズーは3450×1700×1430mm(全長×全幅×全高)。欧州の大都市で人気のあるウルトラコンパクトクラスに属する
弧を描くデザインを採用することで閉塞感のないインテリアを作り上げている

真鍋裕行

1980年生まれ。大学在学中から自動車雑誌の編集に携わり、その後チューニングやカスタマイズ誌の編集者になる。2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立。現在は、編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで、幅広くリポートしている。また、雑誌、Webサイトのプロデュースにも力を入れていて、誌面を通してクルマの「走る」「触れる」「イジる」楽しさをユーザーの側面から分かりやすく提供中。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。