東京モーターショー2015
水平対向4気筒ハイブリッド搭載のスリーホイーラー「NEOWING」などを展示するホンダ2輪ブース
7台のコンセプトモデルやジャパンプレミアモデルを展示
(2015/10/31 21:25)
- 2015年10月30日~11月8日一般公開
10月28日から開催されている「第44回東京モーターショー2015」で、本田技研工業は2輪と4輪が混在する広大な展示ブースにおいて、7台のコンセプトモデルやジャパンプレミアとなるバイクを展示している。
なかでも注目なのが「NEOWING」と命名された前2輪、後ろ1輪のスリーホイーラー。水平対向4気筒のエンジンに電動モーターを組み合わせたハイブリッド構成のコンセプトモデルで、担当者によれば「小柄な人や高齢の方など、2輪の不安定さを敬遠する人でも安心して大型バイクのフィーリングを楽しめるモデル」として提案している。
これと並んで、バイクのエンジンを搭載した4輪車のコンセプトモデル「Honda Project 2&4 powered by RC213V」も展示。ドライバーがむき出しになったレーシーなシングルシート4輪で、MotoGPマシン「RC213V」の公道仕様車「RC213V-S」のエンジンを採用している。9月にドイツで開催されたフランクフルトモーターショーで発表されたものと同等だが、今回展示されたものは右ハンドルの「国内仕様」になっている。
軽快感のあるスポーティなコンセプトモデル「Light Weight Super Sports Concept」も公開された。エンジンは未定ながらも、展示車両を見る限りは2気筒となっており、担当者によると「軽量なCBR250並みの車格で、オートバイに乗る楽しさを実現する」というモデル。今後のホンダのバイクにおけるデザインの方向性を探る1台ともなっているという。
現行の「CB1100」の将来像を形にしたコンセプトモデル「Concept CB」は、ブースの前面に目立つように展示されている。タンクやスポークの形状を変更し、ヘッドライトにLEDを採用するなど、「どのようにCBを進化させていくか」を検討するためのスタディモデルという位置付けだ。
125ccの現行「GROM」を50ccにダウンサイズし、大胆なスタイリングに仕立てた「GROM 50 SCRAMBLER CONCEPT-ONE」と「GROM 50 SCRAMBLER CONCEPT-TWO」の2台のコンセプトモデルも披露している。
CONCEPT-ONEはカフェレーサーチックな雰囲気を感じさせるレトロなマシン、CONCEPT-TWOは各部に現代的なデザインを施したモダンをテーマにしたマシン。ギヤ付き原付であることから、若年層に向けた1台目の本格的なバイクという位置付けで、2輪市場活性化につなげるモデルとして提案している。
日常の足やビジネスバイクとして長年活躍している「カブ」のコンセプトモデルも2台用意している。
1台は電動バイクの「EV-Cub Concept」で、ビジネスバイクというよりも近距離コミューターとしての用途を想定したもの。車体左側下部のカバー内にバッテリーが内蔵され、取り外して家庭内で充電できるほか、パワースイッチの左側に内蔵されたコネクタに電源ケーブルを直接接続して充電することもできるという。
もう1台は通常のガソリンエンジンモデル「Super Cub Concept」で、初代カブのフォルムを踏襲しながらも、灯火類にLEDを用いて細部のデザインをブラッシュアップしている。