ジュネーブショー 2017
【ジュネーブショー 2017】イタルデザイン、新ブランド「Italdesign Automobili Speciali」から生まれた5台限定の「Zerouno」世界初公開
V10 5.2リッター搭載で0-100km/h加速3.2秒
2017年3月9日 20:59
- 2017年3月7日(現地時間)発表
イタルデザイン ジウジアーロS.p.A.は、ジュネーブショーにおいて5台限定のニューモデル「Zerouno」を世界初公開した。
イタルデザインはジョルジェット・ジウジアーロ氏とアルド・マントバーニ氏によって1968年にイタリア トリノに設立された企業で、2010年に独フォルクスワーゲン傘下入りした。そのイタルデザインが新ブランド「Italdesign Automobili Speciali」を立ち上げ、今回発表されたZerounoはその第1弾モデルとなる。
Zerounoはカーボンファイバーとアルミニウムを用いた軽量シャシーを採用し、ボディサイズは4847×1970×1204mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2650mm。パワートレーンは、ランボルギーニ「ウラカン」が搭載する自然吸気のV型10気筒5.2リッターエンジンと同様のスペックとなる最高出力610HP、最大トルク560Nmを発生し、7速デュアルクラッチトランスミッションを介して4輪を駆動する。
特徴的なエクステリアデザインでは、優れた空力性能を実現するべくフロントセクションに「“Y”ダクト」を採用した。これはフロントノーズのダクトから走行風を取り入れ、フロントフードに設けられる2つのダクトから空気が抜ける経路が“Y”字であることから付けられたネーミング。また、フロントバンパーの両サイドから取り入れた走行風はボディサイドを沿ってリアフェンダーサイドのダクトに入り、エンジン熱を放出するのにも一役買っている。これらにより、最高速は330km/h、0-100km/h加速は3.2秒を実現した。
また、タイヤには専用開発のピレリ「P Zero」(フロント:245/30 R20、リア:305/30 R20)を採用するほか、OZ製の20インチアルミホイールはフロント8ピストン、リア6ピストンによって生み出されるブレーキの熱を放出するようなデザインが与えられているという。
インテリアではデジタルコクピットを採用するほか、ドアパネル、ダッシュボード、センタートンネルにカーボンが使われている。