東京オートサロン 2019

【東京オートサロン 2019】ケンウッド、発表直後の「彩速ナビ」2019年モデルを中心に「スマート連携」を強化して展示

2019年1月11日~13日 開催(最終日は18時まで)

入場料:特別入場券3500円、大人一般入場券2500円、中・高校生一般入場券1800円(全日とも保護者同伴に限り小学生以下無料)

ケンウッドブースでは、ホンダ「NSX」のほか、新規に作成されたトヨタ「ノア」のデモカーが展示されている

 1月11日、幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で「東京オートサロン 2019」が開幕した。ケンウッドブースはオートサロン会場の「ホール中5、ブース番号516」。同ブースでは、人気の“彩速ナビ”の新モデルを中心に強化を進めている「スマート連携」をコンセプトに展示を行なっている。

 東京オートサロン開幕前日に発表された“彩速ナビ”の2019年モデルだが、注目は待望の9V型モデルである「MDV-M906HDL」だ。従来までのTYPE ZとTYPE Mを統合させ、新たなフラグシップモデルとして位置づけている。

 HD液晶パネルは1280×720ピクセルでその高い解像度が何よりも魅力。従来モデル(7V型)との比較で約2.4倍の解像度を持つが、スペック云々以上にひと目みただけでその進化が分かるほど鮮やかな画面を持つ。

 また、新搭載のUI(ユーザーインターフェース)である「オーガニックGUI」は新機能としてスマホでもおなじみの「フリック入力」をはじめ、「日の出/日の入り地図画面」や「日没ライト案内/警告」「一時停止表示」「3Dポリゴンランドマーク表示」「営業時間外表示」といった機能を採用、より細かな情報表示により利便性を大きく向上させているのが特徴だ。

 特に「フリック入力」に関しては元々動作レスポンスの高い“彩速ナビ”だからこそストレスなく操作できる点がポイント。実機をぜひ操作して体感してほしい部分だ。

待望の大画面9V型モデルである「MDV-M906HDL」。新しく設定されたユーザーインターフェースである「オーガニックGUI」も体験可能

 “彩速ナビ”の中核を担うTYPE Sは従来モデル以上に基本機能の底上げを果たしている点が魅力。具体的にはハイレゾ音源の再生が可能になった点や「ジェットレスポンスエンジンIII」や新搭載の「アクティブオーバーレイGUI」などの採用により高機能でありながら群を抜くコストパフォーマンスの高さを実現している。

販売の中心となる「TYPE S」はバリエーションの多さも魅力の1つ。8V型「TYPE S」の「MDV-S706L」(左)、7V型200mmワイドの「MDV-S706W」(中)、7型の「MDV-S706」(右)を見比べながら操作が可能だ
ケンウッドは彩速ナビをコアに前後カメラやハイレゾそしてETC 2.0などをトータルで操作できる「スマート連携」をコンセプトに展示する

 そして展示スペースを多く取って注目を集めているのが「ドライブレコーダー」コーナーだろう。同社は2014年にこの市場に参入しているが、昨今の社会情勢などからもその需要は右肩上がりだ。その中でフルHDによる高画質はもちろん前後カメラモデルの積極商品化などにより現在では市場を牽引しているほどだ。

今回展示されているモデルはフルスペックを持つモデルからエントリーモデルまで幅広いラインナップを実際「見て触れる」ことができるが、エントリーモデルでもフルハイビジョン録画や駐車監視録画対応など十分すぎるほどのスペックを持つ。また上位モデルに関しては今回初お目見えとなる新型のデモカーでもその高画質や操作性を体感することができる。

コンパクトでもHD画質を実現する「DRV-340」(左)や人気を集める前後撮影可能な2カメラモデルの新型「DRV-MR740」(中)も展示。彩速ナビ側のHD化によりカメラの映像も画面上により鮮明に表示できる(右)

 このほかにもオーディオ&ビジュアルの総合メーカーである同社らしく、ホーム用オーディオの新提案モデルやヘッドフォンの試聴コーナーも設置されている。

車内はもちろんケンウッドらしく、彩速ナビにも採用されている「K2テクノロジー」を搭載したインテグレーテッドアンプ「KA-NA9」(左)を展示。また手持ちのプレーヤーでの試聴も可能なヘッドフォンコーナー(中・右)も面白い

 また2014年から国内最高峰のモータースポーツである「SUPER GT」に供給している車載カメラを展示。過酷とも言える環境において耐久性や高画質を実現している高い技術力が市販のドライブレコーダーにもフィードバックされていることが分かるはずだ。

参考出品ながら「SUPER GT」向けにケンウッドブランドとして開発した車載カメラも展示。従来モデルよりコンパクトな設計であることが分かる

高山正寛

ITS Evangelist(カーナビ伝道師)/カーコメンテーター/AJAJ会員/18-19日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。1959年生まれ。自動車専門誌で20年以上にわたり新車記事&カーAVを担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム&キャラクター関連のビジネスにも関わる。カーナビゲーションを含めたITSや先進技術、そして昨今ではセキュリティ関連の事象を網羅。ITS EVANGELIST(カーナビ伝道師)として純正/市販/スマホアプリなどを日々テストし布教(普及)活動を続ける。また、カーナビのほか携帯電話/PC/家電まで“デジタルガジェット”に精通。リクルート出身ということもあり、自動車をマーケティングや組織、人材面などから捉えるなど独自の取材スタンスを取り、発信を続けている。