【東京モーターショー2011】 スズキ、次世代グローバルコンパクト「REGINA(レジーナ)」などワールドプレミア |
スズキは、次世代グローバルコンパクトのコンセプトカー「REGINA(レジーナ)」、2人乗り超小型モビリティ「Q-Concept(キュー・コンセプト)」、「スイフト EVハイブリッド」の3台を世界初公開したほか、発表されたばかりの新型車「アルト エコ」「スイフト スポーツ」などを展示した。
プレスカンファレンスに登壇した四輪技術本部長 本田副社長は、「お客様にとって価値ある製品をお届けする」ことを念頭に開発に取り組んでいると挨拶。その上で今、2つのことが大切と言う。
まず、1つめは「優れた環境性能」で、それに対する答えが30km/Lを超えるガソリン車「アルト」であり、さらに発展させたものが今回提案する低燃費技術や電動化技術であるとした。
続いて2つ目となるのが「生き生きとした生活のための製品」。「世界にはクルマのある生活に目をキラキラさせている多くのお客様がおり、それらの人々に応える光る製品を提供したい」とし、その一例がレジーナだと語った。
最後に「クルマは世界中で多くの人々の生活に欠くことができません。実用的で使い勝手に優れ、経済的であることがまず第一に必要です。そしてもう1つ、清新で生き生きとした生活を実現するクルマであり、2輪でありたいとスズキは考えます」と締めくくった。
中央通路から見て右手ステージにスイフトスポーツを展示 | 左手のステージにはアルト エコを展示する |
カンファレンスでスピーチを行った四輪技術本部長 本田副社長 | メインステージにはワールドプレミアとなるコンセプトカー3台が並ぶ |
■レジーナ
ハイブリッドや高価な新素材に頼らず、徹底した軽量化と空力性能の追求により、JC08モード燃費で32km/L以上の省燃費と低いCO2排出量を実現した次世代のグローバル・コンパクトカー。
シート表皮はグリーンのモザイクタイル。空力を追求しつつもルーフは高く設定されているため室内は快適そうだ | |
センターコンソールは表示が浮き出したように見えるフローティング・インターフェイスを採用 | |
サイドミラーは小型カメラと液晶モニターの組み合わせ |
■キュー・コンセプト
半径約10km程度の、いわゆる生活圏での利用を前提としたコンパクトなクルマ。前後に1名ずつの2人乗車と割り切ることで、コンパクトで小回りが利き、さらに駐車場スペースもわずかで済むなど、多くのメリットを獲得した。
■スイフト EVハイブリッド
2009年のモーターショーで展示されたレンジエクステンダー版の進化形モデル。家庭用電源から充電した電気のみでも約30kmの走行が可能と、多くの日常走行域をカバー。エンジンを発電に利用することで長距離でも安心して走行が可能だ。
■市販車など
市販車は新型となった「スイフト スポーツ」、アルトのニューモデル「アルト エコ」のほか、ソリオやワゴンR、パレットなどを展示。また、ブースには2輪車や電動セニアカーなどの姿も。時間があればこちらもチェックしておきたい。
待望の新型がデビューしたスイフトスポーツは右ステージにイエローカラーモデルが展示されるほか、フロアにも1台展示されている |
ガソリン車トップの30.2km/Lを達成したアルト エコ。左ステージのほか、フロアにも展示車がある。また、メインステージ横にはエンジン単体の展示も |
ワゴンR | MRワゴン | |
ソリオ | パレット |
参考出品となる電動スクーター「e-Let's」のカットモデル。家庭のAC100V電源から充電が可能で、約30kmの走行を実現。バッテリーパックの展示も |
ちょっとビックリの燃料電池スクーター「バーグマン フューエルセル スクーター」。2009年のモーターショー出展後、イギリスなどで実証実験を実施中だ | |
電動セニアカー「ET4D」 |
(安田 剛)
2011年 12月 1日