イベントレポート 東京オートサロン 2024

スズキ、新型「スペーシア」や商用車「スーパーキャリイ」でカスタマイズの可能性を提案

2024年1月12日~14日 開催

スーパーキャリイ マウンテントレイル

 東京オートサロン 2024が1月12日~14日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催されている。

 スズキは東ホールにブースを出展。2023年12月6日に発表した新型「スイフト」をベースにした「スイフト クールイエローレヴ」や、2023年11月22日に発売された新型「スペーシア」をベースにした「スペーシア パパボクキッチン」、商用車の「スーパーキャリイ」をベースにした「スーパーキャリイ マウンテントレイル」といった参考出品車を展示。さらに、市販車として新型スイフト、スーパーキャリイ X リミテッド、新型スペーシア、新型スペーシア カスタム、ソリオ バンディットも展示され、実際に触れられるようになっている。

スイフト クールイエローレヴ

 新型スイフトのボディカラーに新しく追加された「クールイエローメタリック」をマットカラーに仕立てたコンセプトモデル。車体にはグローバルモデルとして4代目であることがひと目で分かるようなデカールが施されている。

スイフト クールイエローレヴ
グローバルモデル4代目であることが分かるようなデカールが施される

スペーシア パパボクキッチン

 新型スペーシアをベースに、自然の中でアウトドアを楽しむ犬連れの父親と子供をコンセプトにデザイン。子供はキノコ採集が好きだという設定で、デカールや車内にキノコをモチーフとしたイラストを配置している。また、リアスペースは父親の趣味だという料理ができる収納可能なキッチンスペースを設け、スパイスラックや冷蔵庫、シンクなどを1からデザインしたという。

 ボディカラーはアウトドアになじむ色味を採用し、バンパーまわりやボディサイドの下側など傷つきやすい部分には黒板ふうのカーキ色を、ルーフやドアハンドル、ホイールなどにはサテンブロンズ色を用いてアクセントとしている。

 なお、カーキ色のエプロンや、ボトル、シェラカップなどに用いられている山型のロゴ入りの小物などは専用デザインとして新規に作成されているといい、今回のオートサロンで好評であれば商品化も検討しているとのこと。

スペーシア パパボクキッチン
子供はキノコ博士という設定のため、パパボクキッチンの各所にキノコやキノコのイラストが用いられている
オーディオスペースのイラストはチョークで描いたもの。子供が楽しめるようにと、本物の黒板が使われている。チョークと黒板消しを収納するスペースもバッチリ
子供が採集したキノコを調理する料理好きの父親をイメージしてデザインされたキッチンスペース。コンロやシンクは引き出して脚を立てて使う
木目調の天井にはライトが埋め込まれる。切り込みが入っている部分は収納スペースになる
犬と一緒に写っているカーキ色にオレンジのアクセントが入ったエプロンや、ロゴ入りの小物類は今後販売されるかもしれないアイテム

スーパーキャリイ マウンテントレイル

 スーパーキャリイ マウンテントレイルは、若手が中心となって企画が進められ、軽自動車規格の中でのカスタムを施した1台。働くクルマであるスーパーキャリイを遊びのクルマにしようというコンセプトでデザインされ、山道を走行した先でクライミングをするというテーマを設定。車内や荷台にクライミング用のグローブやヘルメット、チョークバッグ、クライミングシューズなども配置されている。

 ひと目見て分かる通り、ドアガラスなどのガラス類が取り外されており、これはオフロードを五感で感じられるデザインとして、車内にいても車外の自然を感じられる境界のないクルマを目指したとのこと。タフなイメージを付与するため、荷台のアオリを取り外して専用設計のロールケージを装着し、ボディや内装の各所には傷に強いチッピング塗装が施されているほか、アウトドア仕様ということで車内のバケットシートには撥水表皮が用いられ、スピーカー、タブレットも防水対応のものとなっている。

スーパーキャリイ マウンテントレイル
商用車とは思えないほど、アクティブな印象のインテリア
スピーカーやタブレットは防水性
荒れた山道でも走れるよう身体をきちんとホールドするバケットシートを装着
シート後方のスペースにはカラビナが付けられ、クライミング用のヘルメットがかけられている
こちらは市販モデルのスーパーキャリイ X リミテッド
新型スイフト HYBRID MX(用品装着車)
新型スペーシア
新型スペーシア カスタム
ブースマップ
編集部:北村友里恵