長期レビュー
マツダ「アテンザ ディーゼル 6速MT」カスタマイズリポート
その8:カーシャンプーでは落ちない汚れ一掃大作戦の巻
2016年3月16日 00:00
どーも、Car Watch瀬戸です。毎度のことながら久しぶりの掲載です。いやホント申し訳ありません。
さて前回、車内照明をLEDにしましたが、特に後席に人を乗せる際に、リアのフットライトが好評です。もちろんルームランプもめちゃくちゃ明るいので、夜中に車内でものを探すのも快適になりました。
ただ、意外な盲点だったのが、車内の明るさに目が慣れるためか、トランク内の荷物を探すときにやけに暗く感じます。まぁ余計な荷物おろせよって話なんですが。これは早くトランクもLED化しなきゃな~なんて思っていたところ、オートサロンの会場で面白いものを見つけて買ってしまいました。
それが「KINGTONY 5WチップLEDライト」です。工具専門店「ファクトリーギア」のブースでオートサロン限定特価2500円で売っていました(通常は税別で2500円です)。これがとにかく明るい! LEDが通常の点発光ではなく、面で発光するタイプなんですが、もう光源を直視すると目がやられるくらい強烈にまぶしいです。似たようなペン型のLEDライトでほかにももっと安いものが売っていますが、この強烈な明るさで2500円ならわるくないと思います。
実際に使ってみましたが、もうホント、非常に満足しています。これまで使ったことがあるLEDライトは、光が当たっているところは明るいものの、その周囲や影には光が回らないという印象でしたが、これは全然違う。極端な話、壁や天井に反射させて使えば、うっすらと空間全体が明るくなるほどです。
マグネット付きなのでトランクに貼り付けておこうかと思っていましたが、残念ながら磁力があまり強力じゃない。走行中の振動で取れてしまいそうなので、グローブボックスに収納しています。と言ってもとってもコンパクトなので場所は取りません。っていうか、ポケットにもカバンにも入れられるし、とにかく便利なので、最近はもっぱら持ち出していることが多いかな。暗いところでの写真撮影で簡易の補助光としても使えるし、もう1本買っちゃおうかなって勢いです。
ただし単4電池3本なので、調子にのって使っていると結構すぐに電池がなくなります。もっと大きくなってもいいのでせめて単3電池が使えるといいんですけどね。
e-くるまライフの洗車ケミカルを試してみる
さて、今回は洗車の話をしたいと思います。まぁ実は年末掲載するつもりで準備していたのですが、年末に急性胃腸炎でダウンしてしまいまして、その後も本職の営業の方が忙しく、この時期の掲載となってしまいました。そろそろ暖かくなってきて洗車しやすい季節になってきたので、ぜひ参考にしてください。
さてワタクシですが、比較的洗車は好きなほうですし、屋根付きの駐車場にさらにボディカバーをして置いているのでまだまだアテンザは新車時の輝きです!
とか言いたいところなのですが、さすがに2年もすると普通のカーシャンプーでは落ちない汚れが出てきました。特にタイヤハウスの後ろ側ですね。マッドガードを付けていないのでピッチやタールなどこびりついてしまっています。
こうなるとクリーナーを使って磨かないと落ちない。年末ぐらいには時間を取って“きれいにしなきゃなあ~”、なんて思っていたワケですが、そんなタイミングでエーモン工業の人から「今度洗車用のクリーナーを出すんですけど試してみませんか?」なんて話が舞い込んできました。
これにはちょっとビックリ! いやいや、タイミングのこともそうですが、エーモン工業といえばDIY向けのカー用品メーカーです。これまでラインアップしていたのはLEDやオーディオ用の部品、工具などが主で、洗車用ケミカルというのは聞いたことがなかったのです。
聞けばエーモン工業としてではなく、同社が展開している直販サイト「e-くるまライフ.com」で独自に展開するんだとか。e-くるまライフと言えば、前回アテンザに付けたLEDキットもe-くるまライフの商品です。作業に必要な工具までセットになっていて、作業する身にとっては“ここまでやるか!?”と唸らせるこだわりの商品構成。そんなe-くるまライフが出すっていうのだから、まぁきっと自信作なんだろうなぁと試させてもらうことにしました。
届いたのは2種類のスプレーボトルとマイクロファイバークロスやスポンジ。ひとつのスプレーボトルは話で聞いていたクリーナー。水アカも虫の死骸もピッチやタールもホイールの汚れも、スプレーするだけで浮かせてカンタンに落とせるとかいうもの。これまでにも虫取りのケミカルや水アカ、ピッチやタールを落とすクリーナーなどはありましたが、これ1本で全部カンタンに落とせるというスグレモノなのだそうです。
もう1つのボトルはというと、どうやらコーティング剤らしいです。どうやらというのも、実は以前に話をもらった際にはコーティング剤の話など露もしていなかったので、ナニコレ?キイテナイヨ……的な状態。説明書を読んで初めてコーティング剤だと理解した次第。その説明書にも施工方法しか書いていないので、どんな特徴があるのかは不明ですが、まぁ洗車後の濡れたボディに塗り込んで拭き上げるというものなので、きっとガラス系コーティングのようなものなのでしょう。
ということで早速試してきました。
まずはいつもどおりコイン洗車場でシャンプー洗車。ですが、やはりタイヤハウス後ろの汚れはこびりついていて落ちません。さらにドアミラーには小さな虫の死骸がこびりついていました。水アカは元々残っていないのとホイールもアテンザはそんなに汚れない方なのであまり参考にならないかもしれません。
とりあえず、それぞれの箇所にもらったクリーナーをスプレーして3分ぐらい放置します。その後、水を絞ったマイクロファイバークロス(これもサンプルでもらったもの)で拭き取ると一発で取れました。虫取り専用のケミカルももっていますが、それと同じような印象ですね。サッとひと拭きするだけでカンタンに取れました。
次はピッチ&タールです。ピッチやタールの専用クリーナーもありますが、今まで自分が使ったことがあるものは、コンパウンドのように落ちるまでゴシゴシと拭くタイプのもの。ピッチやタールは低い位置に着くので、これだと広い範囲を磨くのは結構疲れるんですよね。なのでピッチ&タールはついつい放置しがち。
ところがどっこい、これまたスプレーして拭き上げると、ひと拭きでほとんどきれいになりました。これにはちょっとビックリ!! 所々に残った汚れがありましたが、それも何度かこすったら落ちました。後で確認したところ、このクリーナーは浮かして落とすタイプとのことで、落ちなかった箇所はもう1度スプレーして放置すればカンタンに落ちたのかもしれません。
ホイールはと言うと、もともとあまり汚れていないので、劇的な違いは見つけられなかったです。ただ、タイヤの面についたクリーナーの泡がすごく黒くなっていました。普段はホイールは洗ってもタイヤを洗うという意識がなかったのですが、じつはタイヤも結構汚れているのかもしれません。ちなみに同社のサイトを見ると、ホイールを洗っている動画があって、見事に汚れが浮いてきているので、ホイールの汚れやすい輸入車なんかだと効果が実感できるのかも。
これだけカンタンにきれいになるなら、カーシャンプー代わりに使っちゃえばいいんじゃないの? と思って確認してみましたが、先ほども書いたとおり、浮かして落とすタイプなので、カーシャンプー代わりには向かないとのこと。なるほど。
でもこのスプレーして3分放置というのがちょうどいい塩梅。洗車し終わったクルマの周りをゆっくり眺めながら回って、汚れている箇所にサッとスプレーしていき、3分経ったらスプレーした順番に拭き上げていく。こうすると、クルマの周りを2周回るだけできれいになっちゃうワケです。拭き上げに時間がかかる製品だと、パネルごとに作業しないとクリーナーが乾いてしまう心配がありますが、この製品の場合はサッと落ちるのでその心配も不要。これなら毎回の洗車後に落ちない汚れがあったときに気軽に使えるのでますます洗車が楽しくなりそうです。こちら、正式な製品名は「e-くるまクリーナー」になります。
ちなみに洗車機で洗車する場合も、事前に汚れがひどい箇所にスプレーしてから洗車機にかけると汚れの落ち方が違うとのこと。試していませんが、確かにこれだけ汚れが浮くなら洗車機でも有効だと思います。
正体不明のコーティング剤を試す
さて洗車の後はいっしょに送られてきた謎のコーティングを試します。
昔、いろいろなメーカーのガラス系コーティングを比較したことがあるのですが、正直なところ写真で違いが分かるほど明確な差が出る製品はありませんでした(※あくまで個人の感想です)。特に白系のボディだとよけいに差が出にくく、作業性さえわるくなければ、まぁぶっちゃけどれでもいいかなと思っています。
ただ、唯一気にするのは沈殿の有無ですね。というのも以前のテストで使った製品を後日確認したところ、いくつかの製品で成分が沈殿してしまっていて、これがいくらボトルを振っても戻らなかったのです。いい意味でとらえれば、それだけ強い被膜を形成できる製品だと言えるのかもしれませんが、寒い時期になると2カ月ぐらい洗車しないこともある自分にはちょっと向かないかなと。
そんな経験があるので、コーティング剤を選ぶときはボトルが透明なものを選ぶようにしています。店頭で沈殿していないことを確認するのはもちろん、沈殿したのがすぐに分かるようにですな。さて、送られてきたコーティング剤を見てみると、これはサンプル品なので、ボトルにはラベルも何もなく、中身は丸見え状態。あまり長期間テストしたわけではないけど、1カ月置いたぐらいでは沈殿物はまったく発生していないので、沈殿問題の可能性は少なさそうです。
施工は洗車後の濡れたボディにスプレーして、専用のスポンジで塗り広げ、マイクロファイバークロスで拭き上げるというもの。まぁ一般的なガラス系コーティングと同じですな。至って簡単、これになれると固形ワックスになんて絶対戻れませんな。
強いて言うと、このスポンジが結構硬くて、曲面のきついところや細かい箇所だと作業がしづらい。コーティング剤を吸い込んでしまわないように硬めのスポンジを選んでるのかもしれませんが、もう少し柔らかい方がよかったかな~とか思います。一方のマイクロファイバークロスは非常によいです。以前使ったことがある他社の製品は、クロスの上に水をたらすと、コロコロと水玉になって転げ落ちてしまう状態で、吸水性は期待できず。その経験もあってマイクロファイバークロスによい印象はなかったのですが、このマイクロファイバークロスは、初めて使ったときからとてもよく水を吸ってくれる。吸水セームの代わりに使えるレベルで、価格も安いのでこれは複数枚買っておきたいぐらいです。
さてその仕上がりはというと、とてもきれいになりました。といっても今まで試したことがある製品と比べて、めちゃくちゃきれいか? と言われれば、そこまでではないかな? まぁ、ボディカラーが白ですしね。これまでの経験でも、そこまで劇的に変わる製品には出会ったことがないので、こんなもんだろうなぁという印象です。
しかし家に帰ったところで、期せずして今までのコーティングとの違いを実感することになります。先にも書いたとおりアテンザにはボディカバーを掛けています。これは我が家の駐車場がホコリが舞いやすく、すぐにクルマが汚れてしまうため。
で、洗車してきれいになったのでボディカバーをかけようとしたところ、なんかやたらとボディカバーが滑る。フロントを引っかけてからリアを引っかけようと引っ張ると、ペロンとフロントがめくれてしまう。カバーを外す際も、片側をはがすと、ツルツルと滑ってボディの反対側に落ちそうになる。なにコレ?的な。
この時点では、このコーティングの特徴を知らなかったので、なにが起きたのかわからず、狐につままれたような気分。
後日、例のエーモン工業さんにコーティング剤の特徴を聞くと、「いままでのガラス系コーティングって、固形WAXみたいなスベスベ感がなかったんですよ」と第一声。ワタクシ、ここまで聞いた時点ですべてを理解しました。あぁ、犯人はあいつかと。
たしかにスベスベ感はすごいです。っていうか、リアルによく滑ります。実体験済みです。これまでのガラス系コーティングとは段違いです。
ちなみにこれだけ聞くとデメリットのほうが大きそうですが、そんなことはないです。細かい汚れが付着しにくくなったように感じます。
というのも、汚れた状態でカバーを掛けるとかえって傷になるので、洗車後しばらくして、指でさわってボディがザラつくようになったら、カバーをかけるのはやめます。が、今までよりざらつきにくくなった感じです。さらにちょっとほこりっぽいかなと感じたときも、毛ばたきで軽くなでるとすぐにツルツルになります。明らかにホコリの付き方が違うと感じます。ちなみに現在はもう発売中で、正式な製品名は「e-くるまコーティング」になります。
ちなみにボディカバー落ちちゃう問題ですが、これはボディカバーをめくりあげた後、ドアを開けたままにすることでずり落ちないよう対処しました。ちょっと手間は増えますが、きれいが長続きして洗車の回数が減ることを踏まえればメリットのほうが大きいと思います。
ダッシュボードをしっとりとしたツヤに仕上げる簡単テクニック
今回は洗車の話ということでもうひとネタ。ボディではなく、車内をきれいにする方法について。
車内の掃除というと、コイン洗車場などにいってもフロアマットの清掃とか掃除機がけしかやることがないですよね? あとはガラスを拭くとか。もちろんそれらもとても大事ですけど、もうひと手間で車内もピカピカにできるオススメグッズがあります。それがナポレックスのアーマオール プロテクタント(以下アーマオール)なのです。
たぶん使ったことがある人なら分かると思うんですが、あれって上手く塗れないんですよね。スプレーしたところだけテカテカして、塗りのばそうと思ってもなかなか上手く広がってくれず、クルマのダッシュボードなんかだと、シボの間に白く残っちゃったりして、さらにそこにホコリがついて……とか。
ところがどっこい、これがやり方ひとつで全然作業しやすくなるのです。それが水を絞ったウエスで塗り込む方法。直接スプレーするのではなく、ウエスにスプレーしてから軽く絞って、ウエスの中の水分とアーマオールをなじませてから拭きます。水で薄めたアーマオールで拭き上げるイメージですな。
アーマオールは水溶性なので、こうするとウエスの水分に混じって、まんべんなく、ムラなく塗り広げることができるのです。ウエスで掃除しながら同時に塗れるので一石二鳥。しかも直接吹きつけた時のように、ギラギラしたりベトベトしたりせず、しっとりとした艶が楽しめます。ちょっと艶が足りないな~と思ったらウエスに吹くアーマオールの量を増やせば好みで調整可能です。
やってみるとわかりますが、本当にムラにならず、それでいて特に黒い樹脂はグッと引き締まって見えるので、おそらくクルマに興味のない助手席の奥様でも気がつくぐらい印象が変わります。ウエスだと広い範囲も一気に拭けるので、ドアの内張りやセンターコンソール、シートの下の樹脂パーツなど、たぶんやってもらえば楽しくなっていろいろ拭きまくっちゃうと思います。
ただしステアリングなどの操作系はただの水拭きにしてください。アーマオールを塗ると滑りやすくなります。また、ピアノブラックなどのパネルだと乾いた跡が残りますが、乾いたウエスで拭けばカンタンにきれいになります。紫外線による劣化も防げるのでオススメですよ。