フォルクスワーゲン、新春記者会見開催 「厳しい時代だからこそ、お客様満足度の向上と、価格以上の価値を」 |
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、1月14日に新春記者会見を開催し、2008年の状況や2009年の見通し、2009年に日本市場に投入する新型車などについての発表を行った。
フォルクスワーゲン グループ ジャパン社長ゲラシモス・ドリザス氏は、2008年の日本国内の登録台数が4万5522台と、2007年を12%下回ったものの純輸入車シェアについては23.7%と1.1%上回ったことを報告。また、Volkswagen Group(Volkswagen、Audi、Skoda、SEAT、Bentley、Lamborghiniなど)全体では、世界販売台数が623万台、Volkswagenブランドの世界販売台数が367万台と、それぞれ増加したと言う。
ドリザス氏は、その要因を「いち早くクリーンディーゼルエンジンに取り組んだこと」「TSIエンジンのように過給器と組み合わせ、パワーを確保しながら排気量をダウンサイジングしたエンジン」「7速DSGに代表される効率のよいトランスミッション」などの先進技術が、従来からの顧客や新規顧客に評価された結果であると分析。とくに、これらのテクノロジーを搭載する車種を幅広くそろえられたことが、新規顧客の獲得につながったと語った。
2008年の国内実績 | 2008年の世界実績 | |
2008年に前半にはTSI トレンドライン車種を投入 | 2008年後半には、幅広いラインナップを提供 |
2009年は、マクロの経済指標や自動車を取り巻く状況が厳しい中での販売となるが、2008年と同様程度の販売台数を目指すと言い、「世界一革新的な量販ブランド」として「真のクルマ」を提供していくとした。
そのための施策として、セールスプロセスの改善を速やかに行い、「VW-BOS(ビジネスオペレーションスタンダード)」を実行することで、お客様満足度の向上を図り、価格以上の価値を提供していくと言う。また、それらの施策により、各ディーラーの質をさらに上げ、その地域でのベンチマークディーラー(指標となるべきディーラー)を作っていきたいと語った。
2009年に投入する新車としては、6代目となる新型「ゴルフ」、2ドアクーペの新型「シロッコ」などを挙げ、2009年2月には内装などを特別仕様とした「イオス インディビジュアル」などを追加。SUV「ティグアン」には、よりスタイリッシュな外観とした「スポーツ&スタイル」を追加し、このスポーツ&スタイルでは、最高出力も170PSから200PSに引き上げられる。なお、2009年に開催される「第41回 東京モーターショー」についても言及し、フォルクスワーゲンとしては国際的なショーとして認識しており、上記の新型車をモーターショーまでに投入していくとした。
ドリザス氏は、「“カイゼン”を積み重ねていくことで、お客様満足度を常に向上させ、顧客からの信頼を得るということが大切。フォルクスワーゲンはそれに向けてさまざまなプログラムを実行していく」と強く語った。
■URL
フォルクス ワーゲン グループ ジャパン株式会社
http://www.volkswagen.co.jp/
関連記事
【2009年1月13日】Volkswagen、ライトウェイトスポーツカーのコンセプトカーを発表
http://car.watch.impress.co.jp/docs/event_repo/2009detroit/20090113_38416.html
(編集部:谷川 潔)
2009年1月14日