NEXCO中日本（中日本高速道路）は3月28日、東名高速道路、海老名SA（サービスエリア）下り方面にて、同日より開始されたETC休日特別割引に伴う休日の混雑対策について説明を行った。

　NEXCO中日本によれば、ETC休日特別割引が開始された3月28日0時から8時までにかけては、割引開始に伴うETC課金システムのトラブルなどは発生していないと言う。混雑状況では、3月28日8時現在の東名高速道路で発生していた渋滞は、同日8時現在で下り線の大和バス停付近で12km、厚木IC付近で2kmだったが、おおむね車の流れは順調であった。SAやPA（パーキング）エリアでは、海老名SAの駐車場が同日8時現在でほぼ満車になる状況ではあったが、トイレなどの混雑は特に発生しておらず、渋滞や混雑状況は通常の休日とほぼ同等だとしていた。

3月28日7時30分頃の、東名高速道路、横浜町田IC～海老名SAまでの下り線の模様。横浜町田IC付近から大和トンネル付近にかけては若干渋滞があったものの、特に停車や急激なスローダウンを強いられる程ではなかった。大和トンネル付近から先はスムーズに通行できた
同日9時頃の海老名SAの模様。施設付近の駐車スペースはほぼ満車であったが、施設から離れた個所では比較的空きも多かった。ガスステーションでも、給油待ちの列は見られなかった。NEXCO中日本によれば、通常の週末とほぼ同等の混雑具合とのことだ
同日9時30分頃の海老名SA～厚木ICの下り線の模様。海老名SAから海老名北JCT（仮称、2010年度供用予定で、現在建設中のさがみ縦貫道路と接続予定）付近まではスムーズに流れていた。厚木IC付近では交通量が増加したものの、特に渋滞につながる混雑は見られなかった		同日10時頃の厚木IC料金所の模様。厚木ICが地方区間と大都市区間との境界にあたるが、厚木ICから流入する車の増加は特に見られなかった

　今回実施する混雑対策は、渋滞対策では東名高速道路の東京IC（インターチェンジ）～三ヶ日IC間で、下り坂から登り坂にさしかかる「サグ部」と呼ばれる個所の10カ所にLED標識車を配備し、速度低下の注意喚起を実施する。また、渋滞末尾で注意喚起を行うLED標識車を東京IC～三ヶ日IC間で23カ所配備する。SAやPA（パーキング）エリアでの混雑対策では、駐車場整理員をNEXCO中日本管内で250名配備するほか、給油待ち対策でガスステーションなどの設備でも増員を実施。海老名SAの例では、レストランや売店のレジも35台から40台に増設するなどして対策を行っている。このほか、各SAおよびPAの店舗営業時間を1～2時間前後に延長するほか、逆走防止看板の設置も行う。これらの対策は、2008年のゴールデンウィークや繁雑期と同等の規模で行っているとしている。

LED標識車の設置個所など	海老名SAに設けられたETC休日特別割引の周知などを行うブース。利用者へのアンケート調査も実施されていた	海老名SAの入口に設けられた、逆走注意を促す看板

　加えて、ETC休日特別割引と連動したキャンペーン「おトクなコウソク 新料金割引スタート記念企画！」も、NEXCO中日本管内の各SA/PAで3月28日より開始する。キャンペーンでは、港北PAや海老名SA、足柄SA、駒門PAなどで特産品のセット販売を4月28日まで行うほか、各SA/PAのレストランや店舗で記念メニューの販売や割引、ドリンクサービスなどのキャンペーンも実施する。

「おトクなコウソク 新料金割引スタート記念企画！」の主なセット販売品		東名高速道路や小田原厚木走路、西湘バイパス、箱根新道のSA/PSで実施する主なキャンペーン

海老名SAで展開しているキャンペーンと特別メニュー

3月28日には、海老名SAで神奈川県警と共同で交通安全の啓蒙イベントも実施。パトカーや整備車両を展示し、記念撮影も行なえた