NEXCO各社、ETC休日特別割引のアンケート結果を公表 割引をきっかけにした高速利用は19%~47% |
2009年4月2日発表 |
NEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)は4月2日、3月28日のETC休日特別割引開始時に利用者や、周辺観光施設などの事業者に実施したアンケート調査の結果を公表した。
各社とも、利用者へのアンケートはSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)で、事業者へのアンケートは各社管内の観光施設で実施した。
NEXCO東日本の利用者へのアンケートは、3月28日~29日にかけて管内8カ所のSA/PAで実施し、1047名から回答が寄せられた。ETC休日特別割引については98%が認知していたものの、割引がきっかけで高速道路を利用したという回答は29%であった。また、割引によってこれまで以上に高速道路を利用する機会が増えると回答した利用者は79%であった。ETC休日特別割引についての自由意見では、割引内容などに関する要望が68%と最も多く、割引を歓迎する意見が15%、割引に対して慎重な意見が9%と続いている。
事業者へのアンケートでは、58施設から回答が寄せられた。3月28日~29日にかけての施設利用者については、45%が増加したと回答。一方で、36%が変わらないと回答している。
NEXCO中日本の利用者へのアンケートは、3月28日に管内7カ所のSA/PAで実施し、約1300名から回答が寄せられた。ETC休日特別割引については98%が認知していたものの、割引がきっかけで高速道路を利用したという回答は19%。割引によってこれまで以上に高速道路を利用する機会が増えると回答した利用者は82%であった。高速道路利用の目的はレジャーが77%で、このうち宿泊を伴うものは61%であった。ETC休日特別割引については、「休日のレジャーで高速道路利用がかなり増えると思う」「2年間だけでなく更に続けて欲しい」「割引内容が分かりにくい」「都市部でも割引してほしい」などいう意見が寄せられていた。
事業者へのアンケートでは、18施設から回答が寄せられた。3月28日~29日にかけての施設利用者については、33%が大幅に増えた、28%が増加したと回答した一方で、39%が変わらないと回答している。
NEXCO西日本の利用者へのアンケートは、3月28日~29日にかけて管内37カ所のSA/PAで実施し、1285名から回答が寄せられた。ETC休日特別割引については99%が認知しており、割引がきっかけで高速道路を利用した利用者も47%を占めている。割引によってこれまで以上に高速道路を利用する機会が増えると回答した利用者は89%で、高速道路料金の割引額の使い道については37%が食事代と回答している。このほか、割引以前からETCを利用していた利用者は82%であったと言う。ETC休日特別割引についての自由意見では、割引内容などに関する意見が62%と最も多く、割引を歓迎する意見が21%、割引に対して慎重な意見が17%と続いている。
事業者へのアンケートでは、利用者数が前年比で、京都府舞鶴市の観光施設で115%、島根県の「しまね海洋館 アクアス」で135%、広島県の「備北丘陵公園」で170%、佐賀県の「吉野ヶ里遺跡」が155%となっていた。
このほか、NEXCO各社は3月28日~29日のETC利用率も公表した。3月の他の土日曜日と3月28日~29日の利用率の比較では、NEXCO東日本は3%増、NEXCO中日本は約3%増、NEXCO西日本は土曜日が3.6%、日曜日が4.4%増であったと言う。また、NEXCO西日本によれば、SA/PAの混雑状況では、駐車場で通常の土日曜日混雑が見られたものの、満車状態が継続するような際立った混雑や事故はなかったが、一部施設や時間帯によっては女子トイレで待ち列が発生するなどの混雑が見られたと言う。
(編集部:)
2009年 4月 3日