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トヨタ、ロシア工場でコンパクトSUV「RAV4」を生産開始

サンクトペテルブルク工場に97億ルーブル(約148億円)を追加投資

2016年8月22日 発表

ロシアトヨタ サンクトペテルブルク工場で生産される「RAV4」

 トヨタ自動車は8月22日、ロシアにおける生産拠点であるロシアトヨタ サンクトペテルブルク工場(TMR-SP)でコンパクトSUV「RAV4」の生産を開始したと発表した。この生産開始に伴う追加投資額は97億ルーブル(約148億円)となり、約800人の新規雇用を予定する。

 トヨタでは2002年からRAV4をロシア市場に導入。高い評価を獲得してコンパクトSUVセグメントを牽引する車種となり、ロシアにおけるトヨタの全ラインアップ中で最量販車種となったことを受け、2013年にTMR-SPでの現地生産が決定した。TMR-SPでは2007年12月から「カムリ」の現地生産が行なわれており、RAV4は2車種目の生産モデル。RAV4の生産開始により、TMR-SPの生産能力は年間5万台程度から10万台程度に増強される。TMR-SPで生産されたRAV4は、カムリと同様にロシア国内向けに出荷されるほか、カザフスタン、ベラルーシにも輸出される。

 発表のなかでTMR 社長の尾崎秀典氏は、「TMR-SPでのRAV4生産開始は、地域やロシア経済の発展にとって重要であるとともに、ロシアにおけるトヨタの持続的成長への鍵でもある。このたび、計画通りにTMR-SPで第2の車種を立ち上げたことは、ロシアの自動車産業の発展に貢献するとともに、お客様のニーズに合った商品をお届けするトヨタの強い意志を裏付けている。ロシアでのRAV4の成功を確信している」とコメントしている。