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レンタカーを“ピッ”と素早く借りられる「JALピッとGo」で絶景の沖縄をドライブ

貸し出し待ち時間最小で、すぐに絶景ドライブへ

レンタカーを“ピッ”と素早く借りられる「JALピッとGo」で、沖縄の海を見ながらのドライブを楽しんでみた

 クルマでどこかをドライブするのはとても楽しいことだ。知っている場所でも楽しいし、旅先であればその楽しさはさらに増す。そして、旅先でのドライブが楽しい場所の代表格が、北海道と沖縄であるのは間違いないだろう。北海道はその雄大な自然を感じながら、沖縄は日本とは思えないほどの海沿いの景色を眺めながら走ることができる。

 そうした場所をドライブするための一般的な方法は、飛行機で北海道や沖縄に行き、レンタカーを借りることだろう。北海道ならばフェリーで愛車を持ち込むことは比較的容易だが、時間効率を考えると長期の休みが前提になる。価格や時間を考えると、ヒコーキ&レンタカーが多くの人の選ぶところだ。

 実際、北海道の新千歳空港と沖縄の那覇空港のまわりにあるレンタカー各社は巨大店舗を用意しており、旺盛なレンタカー需要に応えている。ピーク時には需要が多すぎて、各社とも貸し出しまでの待ち時間が長くなっているし、その混雑を体験したことがある人は多いはずだ。

 レンタカー会社が、レンタカー店舗をさらに巨大化&多店化すれば、いずれはピーク時の待ち時間を減らせるかもしれないが、巨大化&多店化するとピーク時以外の利用率との差で経営効率が悪化。結局店舗が維持できなくなり、なんのための巨大化&多店化なのか分からなくなってくる。そこでレンタカー会社が取り組んでいるのが、サービスの高品質化だ。会員になってもらうことで、特別なサービスを提供し、自社へのリピート利用を高める。利用者が満足できるサービスを提供することで、レンタカーの利用率を高めていくわけだ。

 タイムズ カー レンタルの「ピッとGo」サービスはその代表的なもので、カーシェアリングサービス「タイムズカープラス」、または入会金・年会費無料の会員制ポイントプログラム「タイムズクラブ」の会員カードのどちらか1枚があればレンタカー手続きが完了し、店舗で素早くレンタカーを借りられる仕組みを構築した。今回紹介する「JALピッとGo」は、そのピッとGoのJALカード版になる。

JALカードでピッとGo

 JALカードは、日本でも有数の会員数を誇るクレジットカードで、その特徴はJALカードの利用でJALのマイルがたまることだろう。普段の支払いをJALカードで行なうことでマイルをためることができ、そのマイルをJALやJMB提携航空会社の特典航空券に交換することで、国内旅行や海外旅行に行くことができる(JALは6000マイルで羽田発国内線特典航空券に交換できる行き先は“お楽しみ”の「どこかにマイル」を最近開始しており、これも人気だ)。航空会社系のクレジットカードでは一般的な機能だが、そこに魅力や夢を感じることができ、多くの人に利用されている。

 JALがタイムズ カー レンタルと始めた「JALピッとGo」は、そのJALカード利用者にすぐにレンタカーが借りられる環境を提供しようというものだ。JALにとってはJALカード利用者に高品質なサービスを提供することができ、タイムズ カー レンタルにとっては北海道や沖縄に訪れるJAL利用者がタイムズ カー レンタルを優先して利用する可能性が高まる。一利用者としては、JALカードでレンタカーをすぐに借りることができ、マイルもたまるという便利でお得なサービスになる。

 この便利でお得な「JALピッとGo」だが、利用にあたってはちょっとした事前準備が必要になる。JALカードを持っているのはもちろん、タイムズカープラスの会員(個人プランで月額1030円、学生プランで無料など)であることが利用条件で、事前にタイムズカーレンタルの店舗に行って、その会員番号とJALカードの番号を対象店舗に行って紐付ける必要がある。これにより、タイムズ カー レンタル店舗で「JALピッとGo」を利用できるようになる。

「JALピッとGo」サービスの対象店舗は、「千歳空港店」「那覇空港店」「羽田空港 第1ターミナルカウンター店」「成田空港 第2ターミナルカウンター店」「福岡空港店」の5店舗で、登録可能な店舗も上記の空港のある地域となっている。詳しくはWebページ「JALピッとGo」を見ていただきたいが、レンタカー店舗という特性上、駅などから近く、訪れるのに困ることはほとんどないだろう。

有楽町イトシアの地下2階にある「タイムズステーション有楽町イトシア」。こちらで「JALピッとGo」サービスの事前登録を行なった

 ネットですべて完結すれば理想的だが、この一手間によって、より特別なサービスが提供されるのであれば納得できる部分だ。今回は、有楽町駅前の「タイムズステーション有楽町イトシア」に行ってきた。手続きは非常に簡単で、申込書に記入して免許証とともに提出。その後、発行された「タイムズカープラス会員カード」とJALカードを交互にピッとGo端末にタッチするだけ。これでJALカードのみで「JALピッとGo」サービスが利用可能になったわけだ。

 すでにタイムズカープラスの会員であれば説明は不要だが、これをきっかけにタイムズカープラス会員の会員になってみようかと考えている場合は、2017年1月10日まで月額基本料金2カ月無料の「おためしキャンペーン」と、インターネット入会の利用を検討してみてほしい。前者は文字どおり会員料金が2カ月間無料になり、後者はタイムズカープラス会員カードの発行手数料 1550円が無料になる。

 無事に店頭で事前Web申し込みしたタイムズカープラスの会員カードを発行してもらい、JALカードとの紐付けを終えたら、次はレンタカーの予約。「JALピッとGo」サービスのWebページから旅行に備え、クルマを予約しておいた。

タイムズカープラスの会員ではなかったためタイムズカープラス会員カードが発行された。この時点で免許証情報が登録されている
ピッとGo端末にタイムズカープラス会員カードとJALカードをタッチ。これで情報の紐付けが行なわれる

JALで沖縄へGO! 「ちゅらナビ」をもらうのを忘れずに

JALで沖縄へGo。冬ダイヤでは約3時間の旅になる

 後日、実際に沖縄で「JALピッとGo」サービスを使うために、JALで羽田空港から那覇空港へ向かった。

 利用したのは、JALのJL903便(7時55分発)。JALは羽田空港から沖縄への便を数多く運航しており、JL903便は朝一番のJL901便から数えて3便目になる(2016年12月時点)。羽田空港の搭乗口でJL903便に使われる機材を確認すると、JAL最大の機材となるボーイング 777-300型機で、2020年東京オリンピック特別塗装の「JAL FLY to 2020」(登録記号:JA751J)だった。

 JALは先日発表したように、JAL運航便の国内線機材の新シート化を完了しており、Wi-Fiを装備したSKY NEXT仕様となっている。とくに羽田~那覇便は冬ダイヤでは約3時間かかることから、足下の広いSKY NEXT仕様の普通席と、インターネットの使えるWi-Fi装備はありがたい。ただ、国内線機材は国際線機材と異なり電源は用意されていないので、スマートフォンの電池容量は確認しておくとよいだろう。ちなみにファーストクラスであればモバイルバッテリーが用意されている。

 取材当日、JL903便は快晴の羽田空港をD滑走路から出発。一旦、千葉方面に飛び、そこから大きく右旋回して那覇空港へ向かった。座った席は進行方向に向かって右側のK席だったため、窓から羽田空港や横浜、そしてその先にそびえ立つ富士山がよく見える。意味もなく「やっぱ富士山だよな~」と思いつつ、順調へ那覇空港へと向かっていった。

利用したのは7時55分発のJL903便。10時50分に那覇空港に到着する
普通席のシートは足下が広くなったSKY NEXT仕様
羽田空港を那覇空港へ向けて飛び立つ
遠くに富士山が、右下には羽田空港が見えた
そのまま富士山が遠ざかるかと思ったら、意外と近くに。雪化粧をした富士山はとくに美しい
富士山を見ていたら、機内ドリンクサービスも始まった

 羽田~那覇便のよさは、飛行時間がそこそこ長いこと。時間的に余裕があるので、機内サービスのドリンクのお代わりもできるし、機内販売も余裕を持って選ぶことができる。機内販売カタログの「JAL SHOP」は雑誌的な作りになっているので、眺めているだけで楽しく、JALカードであれば10%引きで購入できる。JALカード経済圏おそるべしといったところだ。

 また、羽田~那覇便では、有料となるものの特別なメニューが用意されている。沖縄の代表的なビールであるオリオンビールと、ブルーシールアイスだ。沖縄に行くなら、ぜひオリオンビールを味わいながらと書きたいところだが、今回はレンタカーのドライブがメイン。アルコールフリーの「オールフリー」も同様に有料で用意されているので、ビールが飲みたいときはノンアルビールを楽しもう。

機内のドリンクサービスをゆっくり楽しめるのが羽田~那覇便のよいところ
こちらは羽田~那覇便だけのスペシャルメニュー
オリオンビールやブルーシールアイスが有料で用意されている。レンタカーを使う際は、もちろんアルコールフリーのドリンクで
機内販売もゆっくり楽しめる。人気商品については在庫切れもあり得るので、往路で頼んでおくのがお勧めだ
最近、JALのCA(客室乗務員)さんが出身地を示す「縁(ゆかり)都道府県バッヂ」を着けているのをご存じだろうか? 会話のきっかけにしてほしいとのことだ
都道府県シールもあるので、希望者は聞いてみるのもよいだろう
機内では、クーポンブック「ちゅらナビ」も配られる
必ずもらっておきたいクーポンブック「ちゅらナビ」。見ているだけでも楽しいし、沖縄の地図も掲載されているので、レンタカーの運転に便利

 実際、Wi-Fi搭載機に乗るといつも思うのだが、インターネットで調べ物や会社のメールなどを確認していると、あっという間に時間が過ぎて、到着時刻が迫ってくる。そのまま到着と書きたいことだが、忘れてはいけないのが機内でクーポンブック「ちゅらナビ」をもらうこと。この「ちゅらナビ」を対象店舗で見せれば、食事時のワンドリンクサービスや買い物時のおまけサービスなどを受けることができる。スマートフォンアプリもあるので、もらい忘れたらそれを使えばよいだけだが。

 那覇空港へは定刻どおりに到着。羽田空港でも見かけるものの、南西航空カラーのJTA機が沖縄感を盛り上げてくれた。

那覇空港へ到着。天気はやや曇りといったところ
羽田から乗ってきた飛行機をとりあえず撮影。奥に見えるのがJALの大型機材となるボーイング 777-300型機
折角なので、別の機会に那覇空港で特別塗装機「JAL FLY to 2020」を撮影してみた
巨大な機体の離陸シーンは迫力がある

タイムズ カー レンタルでの「JALピッとGo」は本当に“あっ”という間だった

那覇空港1階出口を出たら、横断歩道を渡ってレンタカー送迎バス発着場へ

 那覇空港に到着したら、まずはタイムズ カー レンタルの店舗に向かう。那覇空港の場合、1階の到着口から出て、横断歩道を渡った場所にレンタカー各社の受け付けを行なうスタッフがいる。目的のレンタカー会社を見つけ、声をかけると大抵の会社で番号札をもらうことができ、その後レンタカー会社の送迎バスで店舗へ向かうというのが定番だ。

 この番号札で受け付けるというのは、店舗に到着したときの受け付け順を確定するため。送迎バスに乗った際に、後から乗った人が、先に受け付けてしまうというようなことを防ぐことができるからだ。「JALピッとGo」の便利さはこの時点から始まっており、タイムズ カー レンタルのスタッフに声をかけると「ピッとGo」専用の番号札を渡される。つまり、「JALピッとGo」を利用している人同士での順番となり、専用レーンへの案内が始まっているわけだ。

強い台風の多い沖縄ならではの看板か?
タイムズ カー レンタルのスタッフを見つけ声をかける
2番という若い番号の受け付け番号だった
タイムズ カー レンタルの送迎バスで店舗へ出発

 12月は沖縄のハイシーズンでもないにもかかわらず、タイムズ カー レンタルの送迎バスはほぼ満席。ところがタイムズ カー レンタルの店舗に到着したら、「JALピッとGo」サービスの利用者は自分のみ。専用カウンターで受け付けができるので、JALカードをピッとGo端末にタッチして受け付けが終了した。思わず「免許とか見せなくてよいのですか?」と聞いてしまったほどあっけない。運転免許については、有楽町での登録時に情報登録されているので不要なのだが、あっけなさすぎて「JALピッとGo」の効果を思い知った瞬間だ。

 オフシーズンでこれだけ効果があるのだから、ハイシーズンともなれば絶大な効果を発揮するだろう。那覇空港でレンタカーを借りた人なら知っていると思うが、ほとんどのレンタカー会社は那覇空港の南側に位置し、送迎バスも空港から南に向かう。ハイシーズンともなれば、まずは南に向かう時点で渋滞にはまる。モノレールができたとはいえ、沖縄はクルマ社会のため渋滞が激しく、那覇空港近辺を走る国道331号は赤嶺駅近くが渋滞ポイントとなっている。

那覇空港の東に位置する那覇空港店に到着。渋滞もなく安心
那覇空港店のスタッフがお出迎え
「ピッとGo」専用カウンター。待ち時間ゼロ
ピッと受け付け
そしてすぐに貸し出し。撮影作業がなければ、ここまでわずか数分だ
「JALピッとGo」を受け付けた際にもらえるもの。トラベルガイドなど便利なものも含まれる

レンタカーで、海の見える絶景レストランと冬のビーチへ

アジアンハーブレストラン「カフェくるくま」に到着。駐車場はレンタカーだらけ

「JALピッとGo」サービスで“あっ”という間にレンタカーを借りられたので、その分、時間を有効に活用できる。今回は取材で日帰り旅のため、あまり遠くまでいかずとも沖縄らしい海の景色が楽しめる沖縄南部を目指した。まず向かったのは、お昼時となっていたため「ちゅらナビ」に掲載されていたアジアンハーブレストラン「カフェくるくま」。タイ料理やカレー料理などが有名で、絶景の見られるレストランとして知られている。「ちゅらナビ」を見せると1人1杯ハイビスカスティーが提供されるそうだ。

 タイムズ カー レンタル那覇空港店からカーナビの指示どおりにのんびり走って約50分、無事「カフェくるくま」に到着した。駐車場を見ると、駐車しているクルマは、ほぼレンタカー。タクシーを使ってくるというワザもあるだろうが、コストなどを考えるとレンタカー一択になるのは当然だろう。

「カフェくるくま」では、野菜のたっぷり入った「ベジタブルカレー」を注文。「ちゅらナビ」を見せると、もちろんハイビスカスティーをおまけでつけてくれた。ドリンク1杯分が無料になった。

「カフェくるくま」到着当初は曇っていた空も、カレーを食べているうちにだんだん明るくなり、食べ終わるころには青空が見えていた。目の前に沖縄南部の海が広がり、東京から飛行機で約3時間、レンタカーを借りる時間をほぼゼロにできたので、そこから約50分。4時間程度でこの絶景レストランで昼食を食べられたことになる。

「カフェくるくま」で野菜のたっぷり入った「ベジタブルカレー」を注文
「ちゅらナビ」でいただけたハイビスカスティー
最初は曇っていた外の景色は、カレーを食べているうちに絶景に

「カフェくるくま」で食事を終えたら、次は海へ行こうということで新原ビーチへ。カフェくるくまからは約20分もあれば到着し、冬のためかガラガラ。海底の風景を楽しめるグラスボートは営業していたようだが、平日のためか観光客を1人も見かけず、のんびりビーチで過ごすことができる。ただ、混んでいれば混んでいることで不満があるが、1人もいないのは、それはそれで寂しいものがある。なんか贅沢だなと思いながら、とりあえず海の風景を撮影し、帰路についた(日帰りなので)。

こちらは新原ビーチ。海独り占めって感じ?
新原ビーチでは、グラスボートの営業が行なわれていた
沖縄をドライブするのは本当に楽しい

「JALピッとGo」のよいところは、レンタカーの返却も“ピッ”と終わるところ。新原ビーチから無事タイムズレンタカー那覇空港店に到着し、返却エリアにクルマを止めたら、そのまま帰着所に。ピッとGo端末にJALカードを“ピッ”とタッチすれば返却手続きが終了した。その後タイムズレンタカーの送迎バスに乗って那覇空港の出発ロビーへ。ここも、タイムズレンタカー那覇空港店の立地がよいため、とくに渋滞もなく那覇空港へと到着した。

タイムズ カー レンタル那覇空港店へ戻ってきた
クルマを止めたら帰着所に行く
ピッとGo端末にタッチして終了。これだけ
那覇空港の出発階へ送迎バスで送ってもらえる。ここも渋滞知らず
順番が最後になったが、那覇空港の「JAL JTAツアーカウンター」を紹介。「ちゅらナビ」の一番人気スポットで、各種の沖縄情報を入手できる
パンフレット類も豊富に取りそろえられている
各種クーポンを用意。ドライブの目的地探しにも使える
「JAL JTAツアーカウンター」は、JAL便利用の場合、到着出口を出て右側、琉球銀行の奥、空港食堂の手前にある

 現在、この「JALピッとGo」サービスの行なわれている店舗は、先述のように「千歳空港店」「那覇空港店」「羽田空港 第1ターミナルカウンター店」「成田空港 第2ターミナルカウンター店」「福岡空港店」の5店舗。東京に住んでいるため羽田空港や成田空港でレンタカーを借りたことはないが、新千歳空港、那覇空港、福岡空港では、利用することが多い。自分の実感では、新千歳空港、那覇空港はとくに利用客が多く、どこのレンタカー会社も受け付けまで待たされることはしばしばある。

 さらに那覇空港に限って言えば、周辺の交通渋滞が激しく、那覇空港より南に位置するレンタカー会社では受け付けに到着するまでの時間が「もったいないな~」と思ったこともあるほどだ。そのためあえて那覇空港近辺でレンタカーを借りず、モノレールで移動してからレンタカーを借りる人もいるようだ。タイムズ カー レンタル那覇空港店と「JALピッとGo」であれば、こうした余分な移動をすることなくスムーズにレンタカーを借りられ、裏技を駆使(それはそれでおもしろいのだが)することもないだろう。

 上記の5つの空港でレンタカーを利用する機会の多い人は、旅先での無駄な時間を減らすために「JALピッとGo」の利用を検討してみていただきたい。