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プジョー、新型SUV「3008」の魅力を体感する「NEW SUV PEUGEOT 3008 AMPLIFIED EXPERIENCE in TOKYO MIDTOWN」

自分の部屋と言える環境を作れるNew i-Cockpitの機能

2017年4月25日~5月7日 開催

サイエンス作家の竹内薫氏とプジョー・シトロエン・ジャポン代表取締役 クリストフ・プレヴォ氏

 プジョー・シトロエン・ジャポンは4月25日~5月7日の期間、プジョーの新型SUV「3008」の特徴的なインテリア装備「New i-Cockpit」などを体感できるイベント「NEW SUV PEUGEOT 3008 AMPLIFIED EXPERIENCE in TOKYO MIDTOWN」を開催する。場所は東京都港区六本木にある東京ミッドタウン地下1階アトリウム特設広場とコートヤード(コートヤードを使用するのは5月3日~5日のみ)で、開催時刻は11時~19時。

 会場には2台の3008が展示されていて、実際にNew i-Cockpitを操作することも可能。また、スペース内のソファでくつろぎながらVRにて「3008」のドライビングを体感できるコーナーも設けてある。

 さらに、東京ミッドタウン周辺に設定された試乗コースにて実車の「3008」をドライブできる試乗イベントも用意している(期間は5月2日まで。試乗車は2台あり事前予約は不要、先着順)。

 ゴールデンウイーク後半となる5月3日~5日には、東京ミッドタウン内のコートヤードにてトリックアートエリアを設定。ここでは「3008との特別な写真」が撮影でき、撮影後、その場でハッシュタグ(#NewSUVPeugeot3008)とともにFacebookやTwitter、Instagramに投稿するとプジョーオリジナルグッズがもらえる。そしてプジョー公式FacebookやTwitter、Instagramをフォローすると3008オリジナルペーパーカップに入ったポップコーンもプレゼントされる。

「NEW SUV PEUGEOT 3008 AMPLIFIED EXPERIENCE in TOKYO MIDTOWN」の会場の模様。展示車に乗り込むことができる
アンケートへの回答はiPadから行なう
VRコーナーでは3008のクローズドコース走行の模様がバーチャルで体験できる
ホテルのエントランス側に3008の試乗車が待機。事前予約は不要だが、試乗は現地での申し込み順になる。ゴールデンウイーク中だけに来場者が多そうなので、試乗を希望する人は早めに行ったほうがいいだろう
試乗コースは3パターンから選べる。この試乗会は5月2日まで開催

 このNEW SUV PEUGEOT 3008 AMPLIFIED EXPERIENCE in TOKYO MIDTOWNだが、一般公開前に報道向けとしていくつかのコンテンツが用意されていたので、ここからはその模様を紹介していく。

 まずはプジョー・シトロエン・ジャポンの代表取締役であるクリストフ・プレヴォ氏が登場して挨拶が行なわれた。

プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社 代表取締役社長 クリストフ・プレヴォ氏

 プレヴォ氏からは「我々の最も新しいプジョー3008をこのようなかたちでお披露目できることをうれしく思います。今回のクルマはプジョーにとって非常に重要な位置付けとなったものです。というのも、プジョー 3008はプジョーにとってSUVの分野に初めて投入するモデルなのです。プジョー3008はヨーロッパでも発売されてから3カ月ほどしか経っていないのですが、ヨーロッパのカーオブザイヤーに輝いております」というヨーロッパでの状況を解説。

 続けて「我々としてはSUV市場に参入するにあたり、ほかとの違いについて皆さまに主張していきたいと思っています。3008では、SUVとしての特徴をキープしつつ、室内の広さも十分に取っていて、そこにプジョーならではのスタイリッシュな要素を加えていく、それが我々の主張のポイントです。プジョーのスタイルはエクステリアも魅力的ですが、インテリアにもこだわりがあります。とくに『New i-Cockpit』は本国でも高い評価を受けております。そしてプジョーのSUVならでは特徴としては、SUVでありながらもまるでセダンのような乗り心地になっている点です」と3008の特徴を解説。そして「この3008はSUVとしてベストを目指したものであり、そしてプジョーとしてのベストを凝縮したモデルとなっています。実際、ヨーロッパでも売れ行きは好調で、日本でもすでにオーダーが入っていますので、今後、ますますの人気になることを期待しています」と結んだ。

プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社 広報室の八木氏

 プレヴォ氏に続いて登場したプジョー・シトロエン・ジャポン 広報室の八木氏からは、3008についての解説があった。八木氏は「SUVとしては軽量なことと、FFながら電子デバイスを活用して十分なトラクションを確保するところがハード面での特徴。安全装備についてもひととおり装備していて、それらが評価されてヨーロッパのカーオブザイヤーを受賞しております」とのこと。

 さて、次に用意されていたプログラムは、サイエンス作家の竹内薫氏を迎えてNew i-Cockpit関するトークセッションである。これはNew i-Cockpitがもたらす新しい体験がドライバーの感性にどう作用するのかを竹内氏が解説するというものだ。

 司会はプジョー・シトロエン・ジャポンの八木氏が行なった。八木氏はまず「さっそくですが脳科学の観点からみたクルマ、及びインテリアデザイン、新しい電子デバイスについて伺っていきたいと思います」と切り出した。

サイエンス作家の竹内 薫氏を迎えてNew i-Cockpit関するトークセッションも開催された

 この回答の前に竹内氏は、プジョーの母国であるフランスについての印象を語った。「フランスというと、食べ物がおいしいですとか芸術の面での印象が強いところですが、ボクらのイメージではサイエンスとテクノロジーの最先端を走っている国であるというものです。それはどうしてかと言いますと、ボクの分野である物理学で使われている単位、メートルとかキログラムですが、このメートルとはもともとフランスで決められたもので、ものを測る科学の一番はフランスから始まったのです。それ以降、フランスは科学の立場からいうと常に最先端を走っていて、日本にとっては手強い相手というイメージもある国です」とのこと。

 続いて「このイベントのためにプジョー 3008に試乗をしたのですが、その印象は五感に訴えてくる感じがあったので、それを解説します。1つはi-Cockpitです。人間というのは外部の情報の8割を視覚情報から入ってきますので、情報の切り替えができるというのはすごく大きな変化ですね。それにこのクルマには芳香剤による香りを出すパフューム機能があって、それを使うことでの室内の匂いが変わってくるところや、モード切替により全体の照明やエンジンの音すら変わってくる機能があり、それらが五感に訴えかけてきます。そしてそれらによって、気持ちが滑らかにしなやかに変わってくるところが新しい体験でした」と語った。

パフュームや照明の切り替え設定はセンターのモニターで行なう
人間は外部の情報の8割を視覚情報から取り入れるので、そこを自分でカスタマイズして自分にとって最適な情報を得ることができるのはすごく大きいという

 後半では展示されている3008に乗り込み、実車に触れながら感想を語った。竹内氏は3008に乗るのは初めてだったが「初めて乗るクルマはなんとなく不安があって、乗り込んでも居心地的にぎこちない感じがあるんですけど、i-Cockpitは全体の雰囲気がすごく計算されていて、初めてのクルマながら“スッと入ってくる”のような印象を受けました。それに先ほど言い忘れたことですが、フランス語は実は世界で一番論理的な言葉と言われていて、それがフランスの科学技術に密接に関連していると科学者の間では言われているのですが、i-Cockpitもやはり論理的に作られていると見えます。ところが科学技術において論理が先に来ると、意外と人間とのマッチングがよくない傾向になるところがあるんですが、そこは、i-Cockpitが五感に訴える作りになっているためか、スッと入ってくるということにつながっていると感じます。つまり科学の立場から言うと科学的に突き詰められているのにしっとり感がある、人間がそこに入って安心できるようなイメージが伝わって来ますね」とのこと。

竹内氏は今回のトークセッションの前に3008に試乗した。そのときの印象も語ったが、初めてのクルマなのにスッと入る、という感覚だったとのこと

 次にメーターのデザインが変更できる点については「人間は固定されたものを与えられてしまうと“受け入れるか、受け入れないか”という話になります。ところがi-Cockpitは自分でセッティングを変えることができる。ドライバーが自分で入ってくる情報をコントロールできることはすごく大きいかなと思います。スマホの画面も自分でカスタマイズする時代じゃないですか、それがようやくクルマのコクピットに入ってきたという感じです。ただ単に見た目が変わるのでなく、入ってくる情報の見え方、受け取り方をコントロールできるという点は情報化時代にピッタリかな」とのことだった。

3008の室内
i-Cockpitの機能を使った表示の例。切り替えはステアリングのダイヤルスイッチで行なう

 今度は芳香剤を使った匂いの変化などによる運転席の環境の変化について。こういったことが深層心理的にどう影響するかという問いに答えた竹内氏は「ボクも自分でクルマを運転します。普段は非常に安全運転をしてますが、たまに後ろから追い上げられたりしてストレスが掛かることもあります。そういうときにリラックスモードにして落ち着いてみようとか、クルマをコントロールしながら自分の気分もコントロールできるというのはすごくいいなと感じた部分ですね。それに自宅の書斎には、自分で決めた照明の感じであるとか気に入ったシートの座り心地であるとか、それに室内の匂いなどがあり、そういったものが自分にとって落ち着く場所の要素になるので、例えば外出から戻って部屋に入ると“帰ってきた”という認識になります。そんな点についてもi-Cockpitの自分で環境をコントロールする機能を使うことで、クルマに乗ることが“帰ってきた“と感じられるような安心感になるのでは、と思います」と語った。

 竹内氏は「8割の視覚情報に加えて、残り2割の情報が入ってきて初めて感覚が完成するわけですから、匂いが入ってきたり、ステアリングやスイッチの触感だったり、照明もそうですね。それらもプラスαされることでリラックスできたり、元気に運転ができたりと、人間の感情に訴えかけてくるのかなと思います」と、このトークセッションをまとめた。

 このような感じで、従来のクルマの発表会とは一風変わった視点から解説された3008。とくにNew i-Cockpitについては興味深い見解が出ていたと思うので、気になった方は会場で3008とNew i-Cockpitを体感していただきたい。