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独フォルクスワーゲン、2018年の「パイクスピーク・ヒルクライムレース」にEVレースカーで参戦

「EVで世界をリードするため」約30年ぶりに復帰

2017年10月19日(現地時間)発表

独フォルクスワーゲン、2018年の「パイクスピーク・ヒルクライムレース」にEVレースカーで参戦 2018年の「パイクスピーク・ヒルクライムレース」に参戦するフォルクスワーゲンのEVレースカー
2018年の「パイクスピーク・ヒルクライムレース」に参戦するフォルクスワーゲンのEVレースカー

 独フォルクスワーゲンは10月19日(現地時間)、2018年6月24日に米国コロラド州で開催されるパイクスピーク国際ヒルクライムレースに参戦すると発表した。同社がパイクスピーク・ヒルクライムレースに参戦するのは、1987年にツインエンジンを搭載したゴルフで参戦して以来、約30年ぶりのことになる。

 パイクスピーク・ヒルクライムレースは1916年に開催がスタート。コース全長は19.99kmで、標高4300mの頂上まで標高差1440mを一気に駆け上がるというもの。今回フォルクスワーゲンは電気駆動プロトタイプクラスに4輪駆動のEV(電気自動車)プロトタイプで参戦することが発表されており、同クラスにおける現在の記録は2016年に米国のドライバーであるリース・ミレン選手(e0 PP100)が達成した8分57秒118。この記録を上まわるタイムを狙う。

 参戦することを決めた理由は「EVで世界をリードするため」であり、開発担当取締役のフランク・ヴェルシュ氏は「パイクスピークヒルクライムは、世界でもっとも有名な自動車レースの1つです。このレースは、私たちにとって大きなチャレンジであり、今後搭載されるテクノロジーの能力を証明するまたとない機会です」とコメント。

 また、フォルクスワーゲン モータースポーツでディレクターを務めるスベン・スメーツ氏は「このプロジェクトは、新しいモータースポーツ活動の重要なマイルストーンともなるものです。私たちのチームは、この壮大なチャレンジに、文字どおり電気が走るくらい興奮しています」と述べている。