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ホンダ、中国のIT企業Neusoft傘下のカーシェア事業会社に出資

2018年に発売予定のEVでも協力

2017年12月12日 発表

2017年4月の上海モーターショーに登場した八郷隆弘社長

 本田技研工業の中国現地法人 本田技研工業(中国)投資有限公司は12月12日、中国のIT企業Neusoft(ニューソフト)傘下にあるカーシェアリング事業会社 Reachstar(リーチスター)への出資契約を締結したと発表した。

 Reachstarは、中国のIT企業Neusoft傘下Neusoft Reach(ニューソフト リーチ)の子会社。ホンダとNeusoft Reachは、2018年に中国で発売予定のEV(電気自動車)においても協力関係を結んで開発を進めており、カーシェアリング事業にも協業領域を拡大した。

 ホンダでは、今後もNeusoftと相互にメリットのある戦略的なパートナーシップを築いていく方針。

 本田技研工業(中国)投資有限公司 総経理 水野泰秀氏は「ニューソフト リーチとの戦略的なパートナーシップのもと、電動化や新事業に積極的に取り組めることを大変うれしく思います。電動化車両におけるコア技術などの共同開発に加え、AI(人工知能)、ビッグデータや新エネルギー技術分野でも高い研究開発力を誇るニューソフトとの、お互いの強みを活かしたパートナーシップによるカーシェアリング事業の取り組みは、ホンダが掲げる“2030年ビジョン”の中国における着実な実践を表すものです」とコメント。

 Neusoft Corporation 総裁・Neusoft Reach 董事長 王勇峰氏は「交通社会の新たな理想像構築において、我々はホンダと共通の夢を持っており、お互いの強みを活かした戦略的なパートナーシップを構築しています。電動車領域での協力関係からさらに進み、今回シェアリングサービスにおいても協力関係を構築します。シェアリングサービスは知能化交通世界の実現に有効な手段であり、この領域においてニューソフト リーチは世界トップレベルのサービスプラットフォームを構築中です。今後もニューソフトのIT・ビッグデータ・AI領域の強みを活かし、ホンダと共同で、新たな知能化交通世界を構築していきたいと考えています」とコメントしている。

2017年4月の上海モーターショーでホンダの掲げる“2030年ビジョン”を示した