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ダイハツ、点検・整備の効率を高める「音声による点検結果入力システム」新開発

整備士の音声で点検結果を自動入力

2018年2月1日 発表

エアクリーナエレメントを点検する様子。胸元のウェアラブルマイクを通し、奥のタブレット端末に点検結果が入力される

 ダイハツ工業は2月1日、クルマの点検・整備時に整備士の音声を認識し、点検結果が自動入力される「音声による点検結果入力システム」を新開発したと発表。この新システムは2月3日に新装開店する高知ダイハツ販売 南国店から正式導入される。

 これまで整備士は、必要な点検・整備を行なうにあたり、その都度所定の記録簿に結果を手書きで記入するとともに、ユーザーに結果を報告する書類の作成などにも時間を要していた。そこで点検・整備の効率化とともに、サービス品質の向上を目的に今回の新システムを開発した。

 新システムでは、整備士がウェアラブルマイクを装着し、専用のタブレット端末を用いて点検・整備を行なう。あらかじめ設定した順番で点検項目が読み上げられ、整備士はそれに従い点検を実施し、「良好」「交換の必要あり」など点検結果を発話すると内容が自動的に記録される。また、ボルトの締め付け時などデジタルトルクレンチを用いた作業の場合はその数値も自動記載されるため、トレーサビリティの向上にもつながるという。

 そのほか、ユーザーに報告する点検結果シートもワンタッチで作成・印刷することが可能となり、次回の点検時期も記載することで継続的に来店してもらえるよう促すことができる仕組みになっている。

ウェアラブルマイク
タブレット端末に表示される画面