マツダ、「テールゲート一体型スロープ」採用の新型「フレアワゴン 車いす移動車」

新型「フレアワゴン 車いす移動車」

　マツダは5月21日、両側スライドドアを採用する軽ハイトワゴン「フレアワゴン」をベースとした新型「フレアワゴン 車いす移動車」を発売した。価格は156万5000円～160万円（消費税非課税）。

　新しいフレアワゴン 車いす移動車では、2月8日に発売された新型フレアワゴンをベースに、段差がない1枚スロープ構造で車いすの乗降時の振動が少なく、リアバンパーまで一体可動して操作が簡単な「テールゲート一体型スロープ」を装備。スロープは250mmの低い開口地上高と低床設計により、突出長860mm、角度14度を実現。スロープ表面に滑り止めの「ノンスリップシート」を設定して雨の日の乗降に対応する。車内にはベルトがすばやく引き出せるフリーモード付きの電動ウインチとワイヤレスリモコンを全車で標準装備しており、介助者の負担を軽減し、使い勝手を高めている。

　ラゲッジスペースには車いす乗員向けの3点式セパレートシートベルト、最適レイアウトされた手すりを標準装備しており、フロア側の車いす固定ベルトは最適角度で車いすをしっかり4点固定して走行中の安定感を実現。フロアは車両後方側に向けて4度後傾しており、ベース車のリアシート同様の楽な乗車姿勢を確保する。

　車両仕様は、リアシートを搭載せずに広いスペースを持ち、シートアレンジの手間が不要な3人乗りの「リアシート無」と、ベンチタイプの折りたたみ式リアシートを採用して車いすを搭載しない場合は4人乗車が可能な「リアシート付」の2種類を用意する。

　また、フレアワゴン 車いす移動車は先進安全技術の「デュアルセンサーブレーキサポート」のほか、「誤発進抑制機能（前進時）」「ハイビームアシスト機能」「車線逸脱警報機能」を標準装備しており、経済産業省や国土交通省などが普及啓発を推進している「安全運転サポート車」の「サポカーS・ワイド」に該当している。

リアバンパーと連動する「テールゲート一体型スロープ」を採用。写真の「リアシート付」ではベンチタイプの折りたたみ式リアシートを備え、車いすを搭載しない場合は4人乗車が可能