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マツダ、燃費および排出ガスの抜取検査で「トレースエラー」による適性を欠いた車両が72台

すべての検査データを再検証。燃費および排出ガス諸元値への影響はなし

2018年8月9日 発表

今回の発表内容について、マツダ株式会社 取締役 専務執行役員の菖蒲田清孝氏(右)、常務執行役員の向井武司氏(左)が出席しての記者会見を開催

 マツダは8月9日、7月9日付けで国土交通省から確認指示を受けていた「燃費及び排出ガスの抜取検査の不正事案を受けた確認の実施等について」に対する調査結果を国交省へ報告した。

 JC08モードおよびWLTCモードについて調査を実施し、いずれのモードでも検査データの不正な書き換え(改ざん)はなかったものの、JC08において一部の検査データの取り扱いに適正を欠いたもの(速度トレースエラー)が調査台数1472台中72台存在したことが発覚。すべての検査データを再検証した結果、燃費および排出ガス諸元値への影響がないことを確認したという。

 原因については、「速度トレースエラーが生じた場合に、その測定結果を自動的に無効にするシステムになっていなかったこと」「速度トレースエラーの判定を担当検査員にゆだねる工程設定(手順)になっていたこと」の2点が挙げられている。

 この結果を受け、再発防止策として「速度トレースエラーが生じた場合、測定結果をシステムで自動的に無効にする機能の追加」「速度トレースエラーを含めた検査データの複数の検査員によるチェックを実施」するという。

 今回の調査結果について、同社は都内で記者会見を開いている。その模様は別途お伝えしたい。

調査項目と調査結果