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レクサス、10月下旬発売予定の新型「ES」で「デジタルアウターミラー」を量産車で世界初採用

車内両側のAピラー付け根に5インチディスプレイ設置

2018年9月12日 発表

10月下旬発売予定の新型「ES」に「デジタルアウターミラー」を量産車世界初採用(写真はプロトタイプ)

 レクサス(トヨタ自動車)は、10月下旬に発売を予定する新型セダン「ES」で、量産車として世界初となる「デジタルアウターミラー」を採用すると発表した。

 新型ESは、4月に中国 北京で開催された「北京モーターショー 2018」で世界初公開されたモデル。日本仕様だけに搭載されるデジタルアウターミラーは、ドアミラーの換わりとして両側フロントドアに小型カメラを設置。カメラで撮影した車両後側方の映像を車内両側のAピラー付け根に設置された5インチディスプレイに表示する。

上下方向に薄く、一般的なドアミラーよりも小型化されたデジタルアウターミラーのカメラハウジング
カメラで撮影した車両後側方の状況はAピラー付け根の5インチディスプレイに表示
デジタルアウターミラーを装着した新型ES(プロトタイプ)のインテリアイメージ

 ドアミラーをコンパクトなカメラに置き換えることによって風切り音の発生を抑制し、高速巡航時などでも静粛性の高い室内空間を手にするほか、運転席からの死角も大きく減少して安全性を高めることが可能になる。また、カメラハウジングには雨滴などが付着しにくい形状を採用し、雨天走行時などドアウィンドウが濡れているようなシチュエーションでも車両後側方の状況が確認しやすいこともメリットになる。

 このほか、ウインカーレバーを操作したり、シフトセレクターをリバースレンジに切り換えた際には表示内容を自動的に変更。車両後側方を確認しやすいよう表示エリアを拡大する機能も備えている。

天候や時間帯などの影響を受けにくく、車両後側方の状況をクリアな映像で確認できる
多くのユーザーが慣れ親しんでいる一般的なドアミラー同様の画角に加え、状況に応じて表示内容を自動変更。周辺状況を確認しやすいようサポートする
デジタルアウターミラーの解説ムービー(2分57秒)

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