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【GTC Japan 2018】ソニー、NVIDIAの自動運転向けAIコンピュータ「Xavier」と接続推奨の車載向け4Kセンサー「IMX424」接続デモ

トンネルでの輝度差をシミュレーション

2018年9月13日~14日 開催

「IMX424」センサー部分

 NVIDIAの技術カンファレンス「GTC Japan 2018」(9月13日~14日開催)において、ソニーセミコンダクタソリューションズは、1/1.7型で有効742万画素の車載用CMOSイメージセンサー「IMX424」をNVIDIA DRIVEと接続したデモを行なっていた。

 車載向けの1/1.7型センサーでは、すでに2017年サンプル出荷が始まった「IMX324」が、Intelの子会社であるMobileyeが開発するイメージプロセッサー「EyeQ4」と「EyeQ5」のみに接続できるのに対して、この「IMX424」は一般的にも接続できるようにと開発された。接続先プロセッサーは決まっていなかったが、NVIDIAと連携することができ、今回初めてのデモを行なったとのこと。評価用のセンサーモジュールはNVIDIA Xavier向け。2019年には量産される予定。

GTC Japan 2018でのソニーセミコンダクタソリューションズのブース
「IMX424」の解説パネル
デモの様子

 特徴は4Kであることに加え、ダイナミックレンジが広く、明暗差の激しいシーンでも明所と暗所ともにディテールが破綻することなく描写できる。暗所では月明かり程度でも撮像することが可能。低照度の環境では、複数の画素情報を加算することで感度を高める画素加算モードを搭載している。

 また乗用車では105度までの高温に耐える必要があるが、他社では70~80度あたりでノイズが酷くなってくるそうだ。ソニーセンサーでは高温に強く、100度まではノイズレスの画像を得ることができるとのこと。ほか自社ファブであることも強調していた。これらのメリットをいかし、今後車載カメラとして広く普及させていきたいとのことだった。

トンネルの模型を使ったデモ
ハイダイナミックレンジのデモ。日中の照度である8万Luxを逆光になるように設置。この状態でも出口の景色が描写されている
スマホのセンサーとの比較。通常、外は完全に白く飛んでしまう
低照度感度特性のデモ。ほぼ真っ暗の1.0luxの状態でもノイズも少なく状態が分かる
NVIDIA Xavier向け評価用のセンサーモジュールの解説
センサーカメラの車載例