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光岡自動車、アメリカンデザインのオープンカー「ロックスター」発表会
限定台数200台の創業50周年記念スペシャルモデル
2018年11月29日 21:05
- 2018年11月29日 開催
- 469万8000円~518万4000円
光岡自動車は11月29日、MITSUOKA麻布ショールーム/GALLERY 麻布(東京都港区麻布台)にて、同社の創業50周年を記念するスペシャルモデル「Rock Star(ロックスター)」の発表会を開催した。
マツダの「ロードスター」(ND)をベースにしつつ、まったく異なる“アメリカ西海岸のスタイル”を意識したデザインに仕上げた2シーターオープンカー。限定台数200台の限定車となっている。
車両価格は、6速MTモデルの「S」が469万8000円、同じく6速MTモデルの「S Special Package」が498万4200円、6速ATモデルの「S Special Package」が518万4000円。12月1日からオーダーを受け付ける。
50台限定の先行オーダーは、同社の車両オーナー6000名に向けてダイレクトメールで募集を行ない、すでに完売となっている。この先行50台は2019年6月をめどに順次出荷を開始。その後に生産する150台を手にできるのは、早くても2020年から。2020年に75台、2021年に75台の出荷を予定している。
ボディサイズは全グレードとも4345×1770×1235mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2310mm。ベースとなるNDロードスターのボディサイズは3915×1735×1235mmで、とくに全長が430mm長くなっている。
パワートレーンは、NDロードスターと同じ直列4気筒DOHC 1.5リッター「SKYACTIVE-G 1.5」エンジンを搭載。最高出力97kW(132PS)/7000rpm、最大トルク152Nm(15.5kgfm)/4500rpmを発生する。トランスミッションは6速MTに加え、S Special Packageでは6速ATも選択できる。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
S | 直列4気筒DOHC 1.5リッター | 6速MT | 2WD(FR) | 4,698,000円 |
S Special Package | 4,984,200円 | |||
6速AT | 5,184,000円 |
ボディカラーは「ロサンゼルスブルー」「シカゴレッド(12万9600円髙)」「ニューヨークブラック」「シスコオレンジ」「ワシントンホワイト(16万2000円高)」「アリゾナイエロー(12万9600円髙)」と、アメリカの各都市をイメージした色が用意されている。シートはブラックのファブリックで、オプションで本革シートやステッチ色の選択も可能となっている。
オプションではキャンバス生地の「カラードソフトトップ」で「オフホワイト」「ダークレッド」「レッド」「タン」の4色を用意し、ほかにもオプションでAピラー、ドアミラーカバー、ドアアッパートリムの色を選択可能。これらを組み合わせることで、購入時に多彩な色をカスタマイズして楽しむことができる。
発表会の展示車は、ボディカラーとドアアッパートリムが「ロサンゼルスブルー」、ソフトトップは「オフホワイト」、Aピラーとドアミラーカバーが「クラシックホワイト」、レザーシートに「スカイブルー」の差し色を選択している。
また、専用設計の「15インチヴィンテージタイヤ&ホイールセット」がオプションとして用意される。タイヤはBFグッドリッチの「195/60 R15 83S RWL」。会場の車両はこのオプションも装着されていて、アメリカンな雰囲気をいっそうひき立てていた。
このほか、コネクティビティシステムの「マツダコネクト」はマツダ車と同様に利用できるとのこと。「ナビゲーション用SDカードPLUS」は、S Special Packageのみでオプション選択できる。さらにS Special Packageでは「Boseサウンドシステム+9スピーカー」や「CD/DVDプレイヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)+シートヒーター」のオプションも選択可能となっている。
発表会では、冒頭に光岡自動車 代表取締役社長 光岡章夫氏が、光岡自動車が50周年を迎えたことを報告。100年続く企業として最低でも年に2店舗増やしていき、光岡車を扱う店舗を全国に展開する方向で行くこと、ランボルギーニやアメリカ車などの輸入車ディーラーもやっているが、光岡自動車を扱うことをメインに進めていきたいことなど、これからの展望を語った。
続けて光岡自動車 執行役員 ミツオカ事業部 事業部長 営業企画本部長 渡部稔氏が、Rock Starが誕生するまでの経緯について、自身が若いころアメリカの西海岸に4年ほど滞在したおりに、1980年代のカルフォルニアでは定番とも言えるフォルクスワーゲン「ビートル」を手に入れ、先輩が乗っていたポルシェ「914」やフォルクスワーゲン「カルマンギア」と中身が同じことに衝撃を受けた体験を紹介。中身は同じながら見た目はまったく異なるクルマを作ろうと、デザインを依頼したことが始まりだったと説明した。
渡部氏からの依頼に対し、デザイナーの青木孝憲氏から「Type California」という名前が付いたデザイン画をEメールで送られ、「これだ!」とひと目惚れして、そこからRock Starが誕生したとのこと。歳を重ねると青春時代に戻りたくなり、より刺激のある“ワクワク感”を感じたくなる。それがこのデザインにはあったとのこと。こういった刺激を感じてほしいとのことだ。
デザインを担当した光岡自動車 企画開発課 課長 青木孝憲氏からは、オールディーズ・ロックのライブで盛り上がる観客を見て、年齢を問わずキラキラ輝くロックな気持ちを持つオーディエンスこそがロックスターだと感じ、みんなにRock Starという名前を捧げたいとネーミングに決めたことや、クレイモデラーやマネジメントをオロチを担当した人物が担当していて、“チーム・オロチ”のような開発だったことなどのエピソードを明かした。
さらに青木氏は、理屈抜きで楽しめるRock Starを、明るく、自由に、ただ純粋に楽しんでほしいと語る。フロントフェイスが特徴的だが、小さなヘッドライト(これで光量は十分とのこと)は、フェイスの表情を極力感じさせることなく、ボンネットのデザインを押し出して感じさせたいための処理ということだ。また、フロントバンパーには薄型のウインカーが埋め込まれている。
内部を見ると前後に張り出した部分は、メンテナンスのためアクセスできるように工夫されていることも分かる。
残る150台は争奪戦になりそうな予感だ。気になった人は早めに問い合わせをしていただきたい。