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フォルクスワーゲン、燃費排出ガス抜取検査の83台に不適切な取り扱いを確認。国交省に追加報告

トレースエラーが75台、湿度設定の範囲外が8台

2018年12月5日 発表

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは12月5日、排出ガスなどの抜取検査において不適切な取り扱いを確認したと国土交通省に報告。フォルクスワーゲンが抜取検査を実施した車両1113台のうち、83台で不適切な取り扱いがあったと判明した。

 国交省では複数の自動車メーカーにおける不正事案を受けて、調査期間などを拡大して調査を継続してきたが、今回のフォルクスワーゲンの追加報告によると、2012年8月~2018年6月の期間に実施した1113台の抜取検査車両のうち、83台(7.5%)について燃費や排出ガスの検査で、試験条件を逸脱した無効な測定を有効なものとして処理していたことを確認した。

 内容としては、運転が測定モードに合わせられずに失敗(トレースエラー)した測定が75台。また、測定室内の湿度が規定範囲外であった測定(規定範囲は30%~75%)が8台あった。

 主な原因としては、測定データをシステムに転送する際、手動で「無効」を選択すべきところ、これをしなかった人的ミスとしている。

 国交省では8月9日、9月28日に、排出ガスなどの抜取検査において不適切な取り扱いが行なわれていたと公表した、マツダ、ヤマハ発動機、アウディジャパン、フォルクスワーゲングループジャパンについて、当分の間、四半期ごとに再発防止策の実施状況を報告するよう指導しており、継続的にその実施状況を確認していく方針。