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【SUPER GT 第2戦 富士】令和最初のSUPER GTポールは23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田/クインタレッリ組)が獲得
GT300は大逆襲のヨコハマタイヤ勢のトップとなる56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰/フェネストラズ組)
2019年5月3日 17:41
- 2019年5月3日~4日 開催
SUPER GT 第2戦「2019 AUTOBACS SUPER GT Round 2 FUJI GT 500km RACE」が5月3日~4日の2日間に渡り、富士スピードウェイで開催されている。3日には予選が行なわれ、4日に行なわれる決勝レースのグリッドが決定した。
GT500のポールポジションを獲得したのは、23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)。従来のコースレコードを破る1分26秒871をマークして、開幕戦に続いてポールポジションを獲得した。GT300のポールは56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ組、YH)で、開幕戦では苦労したヨコハマタイヤ勢がトップ10のうち8台を占める中で、トップタイムをマークしてポールポジションを獲得した。
ヨコハマタイヤの大逆襲でトップ10中8台を占める、ポールは56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R
14時30分から行なわれた予選1回目(Q1)では、午前中に比べて路面温度なども上がったこともあり、午前中のフリー走行とは違った結果になった。午前中の練習走行では岡山でも見たことがあるブリヂストンタイヤ装着勢が前にいる状況だったが、午後は大きく状況が異なっており、Q2に進める16台中12台までがヨコハマ勢になった。
その中でもトップにたったのは2号車 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規組、YH)、2位は56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ、YH)、3位は25号車 HOPPY 86 MC(松井 孝允/佐藤公哉/土屋武士組、YH)となり、ヨコハマ勢が1-2-3を占める結果となった。ヨコハマはこのレースに改良したタイヤを持ち込んでおり、それが今日の路面にマッチしているようだ。
ブリヂストン勢のトップは5位の65号車 LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥組、BS)、ダンロップ勢のトップは15位の61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)となっており、ヨコハマタイヤの逆襲というイメージが強いQ1となった。
Q2でいち早くタイムを出したのは56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ組、YH)で、1分35秒871というもう少しでコースレコードに迫るいいタイムをたたき出す。そこに25号車 HOPPY 86 MC、5号車 ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号(坂口夏月/平木湧也/玉中哲二組、YH)が迫るという展開になったが、結局どちらもコンドーレーシングの56号車のタイムを破ることができず、56号車がそのままポールを獲得した。2位は25号車、3位は5号車となり、いずれもヨコハマタイヤ勢が1-2-3となった。
4位はダンロップタイヤの最上位となった11号車 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組、DL)、5位は360号車 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤/柴田優作、YH)、6位が4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)となり、7位がブリヂストンタイヤ勢トップの55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺組BS)となっており、トップ10のうち8台がヨコハマ勢、ブリヂストン/ダンロップは1台ずつというヨコハマ優位が見える結果になった。
GT300 予選結果
順位 | カーナンバー | マシン | ドライバー | タイヤ | ウェイトハンデ | Q1 | Q2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 56 | リアライズ 日産自動車大学校 GT-R | 平峰 一貴/サッシャ・フェネストラズ | YH | 6 | 1分36秒696 | 1分35秒871 |
2 | 25 | HOPPY 86 MC | 松井 孝允/佐藤公哉/土屋 武士 | YH | - | 1分36秒724 | 1分36秒069 |
3 | 5 | ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号 | 坂口 夏月/平木 湧也/玉中 哲二 | YH | - | 1分36秒834 | 1分36秒080 |
4 | 11 | GAINER TANAX GT-R | 平中 克幸/安田 裕信 | DL | - | 1分37秒487 | 1分36秒501 |
5 | 360 | RUNUP RIVAUX GT-R | 青木 孝行/田中 篤/柴田 優作 | YH | - | 1分37秒166 | 1分36秒550 |
6 | 4 | グッドスマイル 初音ミク AMG | 谷口 信輝/片岡 龍也 | YH | 3 | 1分37秒189 | 1分36秒592 |
7 | 55 | ARTA NSX GT3 | 高木 真一/福住 仁嶺 | BS | 17 | 1分36秒867 | 1分36秒633 |
8 | 34 | Modulo KENWOOD NSX GT3 | 道上 龍/大津 弘樹 | YH | 2 | 1分37秒357 | 1分36秒775 |
9 | 7 | D'station Vantage GT3 | 藤井 誠暢/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | YH | - | 1分37秒211 | 1分36秒902 |
10 | 88 | マネパ ランボルギーニ GT3 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | YH | 1 | 1分37秒063 | 1分36秒987 |
11 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口 卓人/山内 英輝 | DL | 8 | 1分37秒371 | 1分37秒000 |
12 | 65 | LEON PYRAMID AMG | 黒澤 治樹/蒲生 尚弥 | BS | 5 | 1分37秒479 | 1分37秒389 |
13 | 96 | K-tunes RC F GT3 | 新田 守男/阪口 晴南 | BS | 20 | 1分36秒836 | 1分37秒410 |
14 | 33 | エヴァRT初号機 X Works GT-R | ショウン・トン/マーチー・リー/道見 真也 | YH | - | 1分37秒153 | 1分37秒412 |
15 | 10 | GAINER TANAX triple a GT-R | 星野 一樹/石川 京侍 | YH | - | 1分37秒126 | 1分37秒487 |
16 | 2 | シンティアム・アップル・ロータス | 高橋 一穂/加藤 寛規 | YH | - | 1分36秒566 | 1分37秒347 |
17 | 52 | 埼玉トヨペットGB マークX MC | 脇阪 薫一/吉田 広樹 | BS | 11 | 1分37秒576 | - |
18 | 720 | McLaren 720S | 荒 聖治/アレックス・パロウ | YH | - | 1分37秒613 | - |
19 | 87 | T-DASH ランボルギーニ GT3 | 高橋 翼/アンドレ・クート/藤波 清斗 | YH | - | 1分37秒705 | - |
20 | 30 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 永井 宏明/織戸 学/小高 一斗 | YH | - | 1分37秒744 | - |
21 | 21 | Hitotsuyama Audi R8 LMS | リチャード・ライアン/富田 竜一郎/アレッシオ・ピカリエロ | YH | - | 1分37秒811 | - |
22 | 60 | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 | 吉本 大樹/ドミニク・ファーンバッハー | DL | 4 | 1分37秒816 | - |
23 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 小林 崇志/松浦 孝亮/山田 真之亮 | YH | - | 1分37秒848 | - |
24 | 35 | arto RC F GT3 | ナタポン・ホートンカム/ショーン・ウォーキンショー/ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ | YH | - | 1分37秒852 | - |
25 | 9 | PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE | 横溝 直輝/峰尾 恭輔 | YH | - | 1分38秒174 | - |
26 | 31 | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 嵯峨 宏紀/中山 友貴 | BS | - | 1分38秒349 | - |
27 | 50 | ARNAGE AMG GT3 | 加納 政樹/山下 亮生/手塚 祐弥 | YH | - | 1分39秒181 | - |
28 | 22 | アールキューズ AMG GT3 | 和田 久/城内 政樹 | YH | - | 1分39秒416 | - |
29 | 48 | 植毛GO&FUN GT-R | 田中 勝輝/飯田 太陽/浜野 彰彦 | YH | - | 1分39秒553 | - |
ポールは開幕戦と同じくミシュランタイヤの23号車 MOTUL AUTECH GT-Rがポールを獲得
14時50分から行なわれたGT500の予選1回目(Q1)では通例通り最初の5分は全車ピットにとどまったままで、残り10分ぐらいから徐々に登場し、タイヤを温めながらアタックが行なわれた。
このなかでトップタイムをマークしたのは3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキィ組、MI)。ミシュラン勢はQ1で5番手に入った23号車 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)が午前中の練習走行ではトップタイムを出しており、今回の高い路面温度にミシュランは適合していると見て取れる。
2位はレクサス勢のトップになった37号車 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ組、BS)で、3位も38号車 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明組、BS)とレクサス勢が続いた。今回厳しい予選になると見られていた17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット組、BS)が予選4位に来たのは大きな驚きだったが、他のNSXは8位になった16号車 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐組、YH)の2台だけで、残り3台はQ1落ちとなった。
8台が勝ち進んだ予選2回目は気温や路面温度がやや下がってきており、Q1や練習走行とはまた違った環境で行なわれることになった。このため、各車が走る度にタイムを削り、コースレコードを更新するという予選になった。最後の最後で新しいコースレコードをマークしてポールポジションを獲得したのは23号車 MOTUL AUTECH GT-R。ロニー・クインタレッリ選手がドライブする23号車は、セクター3で大きくタイムを縮め、見事にポールポジションをマークした。ミシュラン勢は4位にもQ1でトップタイムをマークした3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが入っており、ミシュラン勢がQ1、Q2ともにトップタイムをマークする結果になった。
2位は37号車 KeePer TOM'S LC500、3位は12号車 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター組、BS)となっており、ニッサン勢はトップ4のうち3台を占める結果になった。5位はヨコハマ勢の最上位となる16号車 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐組、YH)となった。
GT500 予選結果
順位 | カーナンバー | マシン | ドライバー | タイヤ | ウェイトハンデ | Q1 | Q2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田次生/ロニー・クインタレッリ | MI | 17 | 1分27秒987 | 1分26秒871 |
2 | 37 | KeePer TOM'S LC500 | 平川亮/ニック・キャシディ | BS | - | 1分27秒494 | 1分27秒105 |
3 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 佐々木大樹/ジェームス・ロシター | BS | 11 | 1分28秒156 | 1分27秒289 |
4 | 3 | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R | 平手晃平/フレデリック・マコヴィッキィ | MI | 8 | 1分27秒492 | 1分27秒323 |
5 | 16 | MOTUL MUGEN NSX-GT | 武藤英紀/中嶋大祐 | YH | 4 | 1分28秒271 | 1分27秒402 |
6 | 39 | DENSO KOBELCO SARD LC500 | ヘイキ・コバライネン/中山雄一 | BS | - | 1分28秒190 | 1分27秒588 |
7 | 17 | KEIHIN NSX-GT | 塚越広大/ベルトラン・バゲット | BS | - | 1分27秒888 | 1分27秒690 |
8 | 38 | ZENT CERUMO LC500 | 立川祐路/石浦宏明 | BS | 3 | 1分27秒740 | 1分27秒756 |
9 | 6 | WAKO'S 4CR LC500 | 大嶋和也/山下健太 | BS | - | 1分28秒308 | - |
10 | 8 | ARTA NSX-GT | 野尻智紀/伊沢拓也 | BS | 20 | 1分28秒351 | - |
11 | 36 | au TOM'S LC500 | 関口雄飛/宮田莉朋 | BS | 2 | 1分28秒457 | - |
12 | 1 | RAYBRIG NSX-GT | 山本尚貴/ジェンソン・バトン | BS | - | 1分28秒486 | - |
13 | 24 | リアライズコーポレーション ADVAN GT-R | 高星明誠/ヤン・マーデンボロー | YH | 6 | 1分28秒714 | - |
14 | 19 | WedsSport ADVAN LC500 | 国本雄資/坪井翔 | YH | 5 | 1分28秒838 | - |
15 | 64 | Modulo Epson NSX-GT | ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐 | DL | 1 | 1分29秒309 | - |