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ホンダ、大型4ストローク船外機4製品にドライブ・バイ・ワイヤシステム初搭載

「BF250」搭載クルーザーを6月14日~18日に青山本社前で展示

2019年6月10日 発売

211万2480円~243万8640円

新型大型4ストローク船外機「BF175 XDJ」

 本田技研工業は、新開発の電子制御リモートコントロールシステム「DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)」を搭載した新型大型4ストローク船外機「BF175」(175PS)と、「BF250」(250PS)、「BF225」(225PS)、「BF200」(200PS)のDBW搭載タイプを6月10日から全国のホンダ船外機取扱店で発売する。価格は211万2480円~243万8640円。

 4製品では新設定の電子リモコン(別売)によってスロットルとシフトの操作をスムーズで確実に行なえるDBWをホンダ船外機として初採用。快適な航走を実現するほか、2基掛け用の「ツインレバーリモコン」を使うことで船外機を最大4基までの制御可能。ツインレバーリモコンのパワートリム&チルトスイッチは最大4基の船外機を同期させ、トリム&チルトの同調操作を実現する。さらにDBWで複数の船外機のエンジン回転数を同調制御して、航走中のエンジン音を低減できる。

 DBWでは2系統の通信ラインを設けるシステムにより、相互の通信ラインがバックアップ機能を持つことで高い信頼性を実現。シフトアクチュエーターには3個のセンサーを設定し、いずれかのセンサーに異常が発生しても正常に作動しているセンサーの情報でモーターを駆動するバックアップ体制を備える。

 このほか、シングルレバーリモコンとツインレバーリモコンを最大2個設置可能として、フライングブリッチ艇での2か所設置など操船位置の自由度を向上。ボタン操作によりエンジン回転数を50rpm刻みで変更し、650rpm~1000rpmの範囲で選択できる「トローリングコントロールモード」を設定し、電子リモコン採用モデルのメーターには、シフト位置、エンジン回転数、トリム角度などさまざまな情報を表示可能な新型「マルチディスプレイ」(NMEA2000対応、別売)を用意する。

価格表

BF250D LDJ 237万3840円
BF250D XDJ 239万5440円
BF250D XCDJ 243万8640円
BF250D UDJ 243万8640円
BF225D LDJ 227万4480円
BF225D XDJ 229万6080円
BF225D XCDJ 233万9280円
BF200D XDJ 216万6480円
BF175D XDJ 211万2480円

 モデルチェンジした新型BF175では、BF250で好評のV型6気筒 3.6リッターエンジンを採用することで排気量を3.5リッターから拡大し、合わせて大型ギアケースを採用。排気量アップとギヤ比の変更で大径プロペラが装着可能となり、より高い推進力を手に入れている。

 また、エンジン吸気をカバー内吸気とファン式強制排熱構造の「セミ・ダイレクト吸気」とすることで、水の浸入や外観の劣化を抑制し、エンジンの耐久性を大幅に向上。Vバンクアノードメタルの数を従来の2個から4個に倍増し、エンジン内の耐食性を向上させている。

 なお、ホンダではBF250 新タイプを搭載するクルーザーを、「ホンダウエルカムプラザ青山」(東京都港区)の玄関前スペースで6月14日~18日に展示する。

DBW搭載タイプの「BF250 XDJ」