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ルーフ、カーボンモノコックシャシーを用いた初のオフロードカー「Rodeo Concept」

自然吸気エンジンの「RUF SCR」プロダクションモデルも初公開

2020年3月9日(現地時間)発表

カーボンファイバーモノコックシャシーを用いた初のオフロードカー「Rodeo Concept」

 独ルーフ・オートモーティブは3月9日(現地時間)、カーボンファイバーモノコックシャシーを用いた初のオフロードカーとなるスタディモデル「Rodeo Concept」と、自然吸気エンジンを採用した「RUF SCR」のプロダクションモデルを初公開した。

 Rodeo Conceptは「スリリングなドライビングを味わえる車両」をテーマとし、スポーティかつウエスタン文化への愛情を形にしたスタディモデルという。「CTR Anniversary」およびRUF SCRと共通したカーボンファイバーモノコックシャシーを採用し、4輪駆動システム、全地形対応の大型タイヤ、ロングストロークサスペンションなどを組み合わせることでオフロードユースに適応。パワートレーンは自然吸気、過給器付きそれぞれのRUF水平対向6気筒エンジンを用意する。

Rodeo Concept

 一方、2018年のジュネーブモーターショーでプロトタイプが公開され、今回プロダクションモデルとして発表されたRUF SCRは自然吸気の水平対向6気筒4.0リッターエンジンを搭載。510PS/470Nmを発生するとともに、カーボンモノコックシャシーおよびカーボンボディシェルにより総重量は1250kgとしており、2.45kg/PSのパワーウェイトレシオを実現。トランスミッションにはZFとの共同開発による6速MTを採用している。

RUF SCR

 RUF SCRおよびCTR Anniversaryのデザインをアロイス・ルーフ氏とともに手掛けたのは、ポルシェ「959」やさまざまなポルシェ車両のデザインを担い、後にアウディ「TT」やフォルクスワーゲン「ニュービートル」などをデザインしたフリーマン・トーマス氏。新たにRUF SCRのプロダクションモデルでは「ホエールテールウイング」と呼ばれるデザインを採用し、これにより強力なダウンフォースを生成し、最高速320km/hでも高い安定性を確保するという。

 また、前後プッシュロッド式ダブルウィッシュボーンサスペンションには電子制御式ダンパーを搭載し、走行状況に応じてサスペンションの減衰力を4輪独立して常時最適化し続けるとのこと。コンソールに配置されたダイヤルによって、サスペンションセッティングを5つのプロファイルから変更することも可能という。

CTR Anniversary