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Groupe PSA、2020年度第1四半期の収益は対前年同期比15.6%減の151億7900万ユーロ

新型コロナウイルス感染拡大の影響大

2020年4月21日(現地時間) 発表

 プジョー、シトロエン、DSオートモービル、オペルなどを統括するGroupe PSAは4月21日(現地時間)、2020年第1四半期の業績を発表した。グループ連結の総利益は151億7900万ユーロ。2019年の同期実績は179億7600万ユーロで、対前年同期比15.6%減となった。

 また、2020年年度の自動車市場は、欧州市場は25%減、中国市場は10%減、ラテン・アメリカ諸国は15%減、ロシア市場は20%減になると予測。新型コロナウイルスの拡散規模や期間、そして地理的拡散具合や対象国で実施している対策にも左右され、現状では直近の市況を読むことは難しいと判断している。

 Groupe PSAは2019年~2021年の算出期間内で、自動車事業分野の調整営業利益(総利益のうちの調整済みの営業利益)を4.5%以上に引き上げることを目標に掲げている。

 Groupe PSA CFO(最高財務責任者)のフィリップ・ロヴィラ氏は「現金化への流動性の確保と、迅速な経費削減を図ったおかげで、わが社はこの混沌とした経済環境のもと、今後いかに回復できるかに向け準備を進めることができています」とコメントしている。

自動車事業部門の第1四半期の収益

 第1四半期の収益は119億3400万ユーロで、対前年同時期比で15.7%減となる。販売モデルのプロダクトミックス(構成配分)の効果(+5.3%)と価格戦略による効果(+0.5%)、その他の効果(+3.5%)、法人販売(+0.1%)などのプラス効果が、販売台数の激減と販売展開先の各国での実績不振(-24.6%)と為替差損(-0.5%)などのマイナス要因を部分的に相殺し、打撃を抑えたとしている。

販売台数は62万7000台

 2020年第1四半期の販売実績は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて前期実績を下まわり、62万7000台。

正規販売店とインポーターの総棚卸資産

 2020年3月末時点で71万5000台となり、昨対1000台減。

子会社であるフォレシアの総利益

 37万3900ユーロまで減少。