ニュース

トヨタ、中国合弁会社の管理体制を再編。TFTMを一汽トヨタ系統括事業体に

天津一汽トヨタ自動車有限会社のもとに製造事業体の管理を一元化

2020年4月27日 発表

再編後の中国合弁会社の管理体制

 トヨタ自動車と中国第一汽車集団有限公司(一汽集団)は4月27日、両社の中国合弁会社である天津一汽トヨタ自動車有限会社(TFTM)を一汽トヨタ系統括事業体とするなど、管理体制の再編を実施すると発表した。

 具体的には、天津一汽トヨタ自動車有限会社が一汽トヨタ系統括事業体となり、それ以外の車両やエンジン製造事業体は100%子会社として天津一汽トヨタ自動車有限会社傘下に入る。四川一汽トヨタ自動車有限会社(SFTM成都)と長春豊越公司(SFTM長春)、天津一汽トヨタエンジン有限会社(TFTE)と一汽トヨタ(長春)エンジン有限会社(FTCE)がその対象となる。

 今回の再編は、中国の変化の速い市場に呼応するために実施するものとし、天津一汽トヨタ自動車有限会社のもとに製造事業体の管理を一元化することで、全体最適な管理体制が可能となりリソーセスやオペレーションの効率化による競争力向上につながると同社では考えている。

 トヨタ中国本部長の上田達郎氏は「中国政府をはじめ、パートナーである一汽集団やご愛顧いただいている中国のお客さまのサポートをいただき、一汽トヨタの事業は来年には20周年を迎える。今後も一汽トヨタの末永い発展のために、一汽集団ともご相談し、このタイミングで体制を再編することにした」とコメントしている。

 なお、一汽トヨタ系の研究開発会社である一汽トヨタ技術開発有限会社(FTRD)についても今回の再編のタイミングで100%子会社として天津一汽トヨタ自動車有限会社傘下となる。一汽とトヨタの販売会社である一汽トヨタ自動車販売有限会社(FTMS)については、資本の変更はないが、実務上、天津一汽トヨタ自動車有限会社へのレポートラインを実現することで管理統合し、開発から生産、販売までの一気通貫の体制を目指すとしている。