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オーテック、茅ヶ崎市へ感染疑い患者の移送用車両を貸与

NV200 バネット タクシー LPG バイフューエルを感染予防仕様に架装

2020年5月11日 発表

茅ヶ崎市保健所 移送用車両(NV200 バネット)

 日産自動車の関連会社であるオーテックジャパンは5月11日、新型コロナウイルス感染疑い患者などの移送用車両1台を、茅ヶ崎市保健所に貸与したことを発表した。貸与期間は9月30日までの半年間を予定。

 車両は茅ヶ崎市からの協力要請に対応して「NV200 バネット タクシー LPG バイフューエル」をベースに、オーテックジャパンで特別に架装を行なったもの。新型コロナウイルス感染の疑いがある人や荷物などを、自宅から指定病院へ移送する際に、運転者も患者も感染リスクを抑えて乗車できるよう、下記の飛沫感染を抑制する特別対策を講じている。

・前席と後席の間に、隙間を少なくした専用の仕切りカーテンを装着
・フロントエアコンを外気導入に固定し、新たに車両後部より空気を排出する機能を追加することで、車内前方から後方に向けた空気の流れを生み出す構造に固定化

専用仕切りカーテン

 加えて、バックドアから車いすのまま乗車することが可能な「スロープ」も備え、車いすを使っている人でもスムーズに対応することが可能となっている。

車いす用スロープ

 なお、すでに本車両は4月30日から運用を開始し、感染の疑いのある人や医療関係者の移送業務についている。また、オーテックジャパンでは引き続き、政府や自治体の要請に基づき、関係者と連携して新型コロナウイルス感染拡大の抑制に努めていくとしている。