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自動車アフターパーツ業界のIT化の遅れを解消させる「カーパーツメーカー向け物流サービス」

車両購入からローンや保険の契約、購入後の整備や車検までを完結できるオンラインプラットフォームの構築を目指す

2020年5月14日 発表

MiddleField公式ホームページ

 日本の自動車アフター産業のプラットフォーム構築を目指すMiddleFieldは5月14日、国際物流サービスを展開する4PX EXPRESS JAPANとの提携を開始した。

 この提携により、カー用品の物流におけるあらゆるコストの削減を目指し、全世界に日本のカーパーツを迅速かつ安全に届けられるよう、新たに物流事業を展開するとしている。また物流事業の第1弾として、倉庫を使ったカーパーツの在庫管理ならびに発送業務を代行する「カーパーツメーカー向け物流サービス」の提供を開始した。

業務提携の背景と目的

 MiddleFieldは、自動車アフター業界(中古車・カーパーツ・整備・車検・自動車保険など、新車販売後に発生する市場の総称)にITを導入することで、業界の活性化につながる事業を展開。

 現在の自動車アフター業界はほとんどが中小企業であり、IT化の遅れが課題であると同時に、ユーザー向けの情報が1か所に集約されておらず、本当に欲しい情報にアクセスすることが困難で、IT化の遅れに伴う事業成長の機会損失が発生している。

 上記の課題を解決すべく、MiddleFieldは車両の購入からローンや保険の契約、購入後の整備や車検までを1か所で完結できる、オンラインプラットフォームの構築を目指し、すでに全国1300社のパーツメーカーと1000社の整備工場と提携し、中古車とカーパーツのECサイト「モタガレ」を運営。また、海外からのニーズに答えるべく、カーパーツの越境EC「MotaGare Global」を展開している。

 EC事業を展開する中で、カーパーツメーカーによる対個人の商品発送において、サイズが大きい商品を長距離輸送することによる輸送コストや、在庫管理の場所的コスト、発送業務を自社で行なう人的コストなど、さまざまな課題が浮き彫りになった。

 この課題を解決するため、国際的に物流サービスを展開する4PX EXPRESS JAPANと提携し、国内外のカーパーツの物流改革を目指す取り組みを開始。倉庫を使った在庫管理と発送作業の代行を行なう物流サービスを展開する。

 このサービスの提供で、カーパーツメーカーの物流における輸送コストや管理コスト、輸送コストといったあらゆる課題の解決を目指すとしている。