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日産「GT-R」12号車の佐々木選手が「SGT×GTSスペシャルレース」初の勝者。スバル「WRX」61号車の井口選手が2位

3位はホンダ「NSX」64号車の大津弘樹選手

2020年6月21日 公開

「SGT × GTS Special Race」Rd.1

 SUPER GTとグランツーリスモSPORTのコラボレーションよるオンライン・バーチャルレース「SGT×GTS スペシャルレース」Rd.1が開催され、日産の12号車「GT-R ニスモ GT3」の佐々木大樹選手が初の勝者となった。

 2位はスバルの61号車「WRX Gr.3」井口卓人選手、3位はホンダの64号車「NSX Gr.3」の大津弘樹選手が獲得した。

12号車「GT-R ニスモ GT3」の佐々木大樹選手

 SGT×GTS スペシャルレースは、PlayStation4用ソフトウェア「グランツーリスモSPORT」によるオンラインでのバーチャルレース。第1戦は富士スピードウェイが舞台となり、現役ドライバーとレジェンドライバーの20名が参加。同大会ではGT500/GT300のクラス分けはなく、全選手がFIA GT3相当の「グランツーリスモSPORT Gr.3」車両で参戦。各マシンのカラーリングはファンが制作したリバリーデータが使用された。

 決勝レースにはレジェンドドライバーとして、本山哲氏が023号車「NISSAN GT-R」、脇阪寿一氏が39号車「GR Supra」で参戦しており、同イベントにコメントを寄せたGTアソシエイション代表取締役 坂東正明氏は「今までの過去のレースを見て本物を見ていただいたらこのドライバーたちがいかに活躍してたか分かると思います。どうかこのオールドドライバーたちを温かい目で見守っていただけたら非常に嬉しく思います」と述べるとともに、「若手にこてんこてんにやられちゃってるかもしれないけど、ポリフォニーから協力していただいたこのグランツーリスモレースをなんとかみんなで盛り上げたいと思いますので、みんなで見て楽しんでください。よろしくお願いします」とコメントした。

GTアソシエイション代表取締役 坂東正明氏

 予選時間8分間で行なわれた予選では、37号車「GRスープラ レーシングコンセプト」の平川亮選手が1分36秒888のトップタイムでポールポジションを獲得。2位は100号車「NSX Gr.3」の牧野任祐選手、、3位に61号車「WRX Gr.3」の井口卓人選手、4位は64号車「NSX Gr.3」の大津弘樹選手の順となった。

決勝レースのスタート

 決勝レースは30周。決勝ではミディアムタイヤとソフトタイヤの必ず2種類を使用しなければならない。スタート時のタイヤの種類は自由で、ピットインでの給油量も自由。また、リアルのレースと同様にアクシデントの際はレースディレクターの服部尚貴氏が判定して、ペナルティの場合、該当車両は数秒間のスローダウンが課せられる。

 予選8番手スタートの12号車「GT-R ニスモ GT3」の佐々木選手は、ミディアムタイヤでスタート。レース前半では7、8番手を走行して、ミディアムタイヤをいたわりながら燃費走行を続けた。

 16周目に先行するトップ勢がピットインすると、佐々木選手がここで1度トップに立つ。続く17周目の走行を終えると佐々木選手はここでピットイン。佐々木選手は、ソフトタイヤへの履き替えと残りを走り切る燃料を給油して、1ストップ作戦をとる。

 ソフトタイヤで逃げ切ることができるのかが焦点となったレース後半、佐々木選手は残り6周でトップに立ち、ミディアムタイヤを装着する3号車「GT-R ニスモ GT3」の千代勝正選手と61号車の井口選手が後に続く。

 その後も佐々木選手は安定した走りを続け、残り2周で2番手争いに5秒以上のマージンを得て、そしてファイナルラップも危なげなく走り切った。

最終ラップを走行する12号車「GT-R ニスモ GT3」の佐々木大樹選手

 最終結果は、佐々木選手が優勝、2位は61号車「WRX Gr.3」の井口選手、3位は64号車「NSX Gr.3」の大津選手となった。

61号車「WRX Gr.3」井口卓人選手と3号車「GT-R ニスモ GT3」の千代勝正選手が最終ラップで2位を争ったものの、千代選手はガス欠でスローダウン

 優勝した佐々木選手は「このレースではスリップが効くので、ミディアムタイヤでどれだけタイムを稼げるかが勝負でした。レース前半に集団の中でスリップを使いながらミディアムをこなして、それで後半はソフトにしてバシッと行く作戦でした。あまりバトルはありませんでしたが、タイヤマネージメントには自信があるので、その自分のよさが生かせたと思います。実際のレースではピックアップ(タイヤかすの付着で遅くなる)という要素が絡みますが、タイヤをキープさせる自信があるので、それが生きたと思います」とコメントしている。

12号車「GT-R ニスモ GT3」の佐々木大樹選手

 なお、SUPER GTを運営するGTアソシエイションはこの「SGT×GTS Special Race」を、YouTubeのSUPER GT公式チャンネルで公開している。

決勝結果

SGT×GTS Special Race 開催概要

SUPER GT Official Channelで配信
プレミア公開日時:2020年6月21日19時~
開催サーキット:富士スピードウェイ
決勝:30Laps(公式予選:8分間の混走)

決勝結果

1位:12号車/佐々木大樹選手:GT-R ニスモ GT3
2位:61号車/井口卓人選手:WRX Gr.3
3位:64号車/大津弘樹選手:NSX Gr.3

4位:38号車/石浦宏明選手:GRスープラ レーシングコンセプト
5位:10号車/星野一樹選手:GT-R ニスモ GT3
6位:3号車/千代勝正選手:GT-R ニスモ GT3
7位:37号車/平川亮選手:GRスープラ レーシングコンセプト
8位:60号車/吉本大樹選手:RC F GT3
9位:31号車/中山友貴選手:GRスープラ レーシングコンセプト
10位:65号車/菅波冬悟選手:メルセデス AMG GT3
11位:16号車/武藤英紀選手:NSX Gr.3
12位:14号車/大嶋和也選手:GRスープラ レーシングコンセプト
13位:25号車/松井孝允選手:911 RSR(991)
14位:23号車/ロニー・クインタレッリ選手:GT-R ニスモ GT3
15位:34号車/道上龍選手:NSX Gr.3
16位:39号車/脇阪寿一選手:GRスープラ レーシングコンセプト
17位:52号車/吉田広樹選手:GRスープラ レーシングコンセプト
18位:55号車/高木真一選手:NSX Gr.3

DNF:100号車/牧野任祐選手:NSX Gr.3
DNF:023号車/本山哲選手:GT-R ニスモ GT3