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エネオス、ディーゼルエンジンの始動性やパワー改善が期待できる「エコフォースD」をリニューアル
独自開発した着火性能を向上させる有効成分を10%増量。低温始動性を改善
2020年8月17日 11:54
- 2020年9月1日 発売
- オープンプライス
ENEOS系列のサービスステーションで販売するカーメンテナンス用品を展開しているENEOSトレーディングは、ディーゼルエンジン燃料添加剤「エコフォースD」の成分改良とパッケージを一新して9月1日にリニューアル発売する。内容量220mlで、価格はオープンプライス。
エコフォースDは、石油メーカーであるENEOSが開発したディーゼル車専用のエンジン清浄剤。燃料油と一緒に入れることで独自開発した有効成分が着火性を向上させ、低温始動性を改善する。
今回のリニューアルでは従来品の有効成分を10%増量することで、インジェクター清浄力を向上させ、新車のようなエンジンフィーリングが蘇るとしている。さらに完全燃焼を促すことで粒子状物質(PM)の発生を抑制し、ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)装置の再生距離を延長させるとともに、DPF装置不具合の未然防止にもつながるとした。推奨使用サイクルは、約5000km走行につき1本。
また、パッケージも一新し、2020年3月にリニューアル発売したガソリンエンジン燃料添加剤「エコフォースG」とおそろいのパッケージングとなる。
エコフォースD商品特徴
・ENEOSが国内石油メーカーとして唯一自社開発したディーゼル車専用エンジン清浄剤
・ピエゾ式インジェクター特有の内部バルブ摺動部の沈殿物除去に効く
・セタン価向上剤の効果により自己着火が向上し、より新車時のコンディションに近づける
・DPF装置の再生距離を改善し、不具合を未然に防止する
エコフォースDの開発とディーゼルエンジンの進化について
環境対策装置面で大きな進化を遂げているディーゼル車。国内では2003年にディーゼル車規制条例が制定され、ディーゼル車にはDPF装着が必要となったことを受けて、環境保護に配慮した次世代クリーンディーゼルが誕生。また、ディーゼル車が主流のEU(ヨーロッパ連合)では、2014年に「ユーロ6」が施行され、ディーゼル車の排出規制がガソリン車並みに引上げられた。さらに2021年以降、欧州ではCO2排出規制がより一層強化される。
現在、ディーゼルエンジンには粒子状物質のほとんどを除去する「DPF」、クリーンディーゼル主力エンジンである「コモンレール式のディーゼルエンジン」、排出ガスの一部を吸気系へ再循環させるシステムである「クールド式EGRシステム」などの環境対策装置が完備される。エコフォースDは、このような環境規制とディーゼル車の進化に対応する製品となっている。