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ENEOS、世界最小クラスの4人乗り超小型EV「FOMM ONE」を導入し、さいたま市でシェアリングサービス実証実験を開始

2021年3月22日 発表

マルチモビリティステーション(イメージ)

シェア型マルチモビリティによる新たな移動環境の実現を目指す

 ENEOSホールディングスとさいたま市およびOpenStreetは3月22日、国土交通省のスマートシティモデル事業の先行モデルプロジェクトとして選定された「さいたま市スマートシティ推進事業」の大宮・さいたま新都心プロジェクトの取り組みのひとつとして「シェア型マルチモビリティ等の実証実験協定」を締結。3月23日から大宮駅およびさいたま新都心駅周辺エリアにて、実証実験を開始すると発表した。

 本実証実験では、移動シーンにあわせて複数のモビリティから最適な手段を選択できるシェア型モビリティサービスの第1歩として、OpenStreetのシェアリングプラットフォームを活用して、既に実装されている電動アシスト付自転車とスクーターに加え、新たに超小型EV(電気自動車)のシェアリングサービスを開始するもので、異なる利便性を持つモビリティを選択し、利用できる環境を整備することで、まちの交通利便性の向上させるのが狙い。

バスタブ構造で水にも浮かぶ超小型EV「FOMM ONE」

 また、複数のモビリティ拠点となるマルチモビリティステーションでは、各車両に利用する電力の一部をENEOSが再生可能エネルギー由来の電力で供給し、低炭素社会の実現にも貢献。本実証実験から得られたモビリティ利用データは、今後の新たなモビリティの導入や追加のステーション設置場所検討など、サービスの利便性向上に活用するとしている。

 なお、本実験では世界最小クラスの4人乗り超小型EV「FOMM ONE」をカーシェアとして国内初導入。車体が小型なため、ステーションの省スペース化が図れるほか、買い物や子供の送迎、客先訪問など幅広い移動ニーズに対応する。

 超小型EVのシェアリングは、片道利用できるサービスとして8ステーションに22台分の駐車スペースを用意した上で10台から開始し、順次拡大していく予定という。

スマートフォンのアプリ上での表示イメージ
カラフルな「FOMM ONE」を用意

 本実験に先立ち2021年1月以降、実証実験協力会社の3密を避けるための移動手段として超小型EVの貸出を行ない、ユーザーの声を収集。集めた声を踏まえて、初めてでも安心安全に乗車するための試乗会を2021年3月26日~27日にさいたま新都心バスターミナルにて開催するという。

試乗会概要

日時:2021年3月26日~27日10時~16時
会場:さいたま新都心バスターミナル(埼玉県さいたま市大宮区北袋町1-603-1)
内容:超小型EV、スクーター、電動アシスト付自転車の試乗
参加方法:「エントリーフォーム」より申し込み(当日受付も可)
※事前に申し込んでおくと会場での受付がスムースに行なえるとのこと。