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【CEATEC JAPAN 2018】タイコ エレクトロニクス、“水に浮いて移動できる”超小型EV「FOMM ONE」車両展示
タイコ エレクトロニクスの充電インレット搭載
2018年10月15日 18:34
- 2018年10月16日~19日10時~17時 開催
- Web事前登録者・案内状持参による当日登録者:入場無料
- 当日登録:一般1000円、学生500円(学生20名以上の団体、小学生以下は入場無料)
幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で、ITとエレクトロニクスの展示会「CEATEC JAPAN 2018」(シーテック ジャパン 2018)が10月16日~19日に開催される。Webから事前登録した人、案内状持参で当日登録した人は入場無料、当日登録は一般1000円、学生500円。学生20名以上の団体、または小学生以下は入場無料。
コネクターやセンサー、通信機器などを扱うサプライヤーのタイコ エレクトロニクス ジャパンでは、国際展示場 ホール6にブースを出展。取り扱っている各種製品を展示するほか、タイコ エレクトロニクスの高電圧製品「充電インレット」を採用して量産EVベンチャー FOMMが市販化を目指している超小型EV(電気自動車)「FOMM ONE(フォム ワン)」を車両展示する。
世界最小クラスの4人乗り超小型EVとなるFOMM ONEは、タイ国内で生産から販売までを行なう初のEVとして、2019年初頭に量産化・発売開始を目指しているモデル。2585×1295×1560mm(全長×全幅×全高)という軽自動車よりもコンパクトなボディサイズが設定され、水害などに巻き込まれても故障しにくく、バスタブ構造で水に浮く耐水害機能を採用。水面での移動も可能にする「水に浮く超小型EV」となっている。
駆動力はフロントタイヤに設置された2基のインホイールモーターで発生し、バッテリーはフロントシート下の2個、車両リアに設置した2個の計4個のリチウムイオンバッテリーを使って1充電あたり160kmの走行距離を実現する。また、水害などで水に浮いた後は、フロントタイヤを回転させることで、ホイールに設定されたフィンが両サイドから吸い込むように水流を発生。両側からの水流がフロア下で後方に流れて推進力を生み出す設計となっている。
現状では日本の公道を走る許可が下りないため日本での販売は予定していないが、生産を行なうタイをはじめ、東南アジア諸国を中心に期待する声も多く、将来的に販売を拡大していきたいとのこと。価格は66万4000バーツ(日本円で約230万円)になる予定。
このFOMM ONE向けにタイコ エレクトロニクスが供給している充電インレットは、通電中に充電コネクターが抜けないようにする「コネクターロックデバイス」を搭載し、電源端子の先端を樹脂で保護する「端子接触保護機構」を採用して高い安全性を実現。導入する車両メーカーに対しても、インレットからのケーブル引き出しをカスタマイズ可能な設計としており、奥行きのない狭いスペースでも充電インレットを設置できるようにしたほか、AC普通充電用の車載コネクターとして、世界各地域の規格に準拠した幅広い製品ラインアップを用意して、開発期間の短縮が可能になるメリットがあるとしている。