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住友商事、100年に1度の変革期に新企業を設立し、自動車エンジニアリング事業への参入を表明

自動車の設計・開発領域におけるエンジニアリング事業を手掛ける「SCオートモーティブエンジニアリング」設立

 住友商事は8月21日、自動車の設計・開発領域におけるエンジニアリング事業を手掛けるSCオートモーティブエンジニアリングを設立し、100年に1度と言われる自動車業界の大きな変化に対応することを目的に、自動車エンジニアリング事業に参入したことを発表した。

 自動車業界を取り巻く環境はCASE(Connected・Autonomous・Shared & Services・Electric)の領域拡大、自動車のモデル数の増加、デジタル化や各種性能の高度化、さらにはグローバル規模での地域毎の開発ニーズなど、多種多様な開発要件が生まれており、大きな変革期を迎えている。

 このような自動車の設計開発業務の複雑化により、外部のパートナーとの連携が求められ、今後は自動車エンジニアリングサービスの需要がより一層高まることが予想される。

 SCオートモーティブエンジニアリングは、住友商事と自動車開発のエキスパートが手を組んだ、新しい業態のエンジニアリング会社で、住友商事のグローバルネットワークを駆使した情報収集力・対応力と、自動車の各技術分野に精通したエキスパートの知見を生かして、クライアントの課題に対し、適切な解決策の提案・実行を目指す。また、先行開発・車両開発・ソフトウェア開発などの各分野にて、グローバルにパートナーシップを結び、ますます複雑化するクライアントの設計・開発ニーズにも応えていく。

住友商事グループは「社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)」を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付け、事業活動を通じて課題を解決することで持続的な成長を図っている。本事業は、特に「地球環境との共生」「地域と産業の発展への貢献」および「快適で心躍る暮らしの基盤づくり」に資する事業と位置付けている

 住友商事は、自動車産業において部品・車両製造から販売、アフターサービスまで幅広い領域に携わり、バリューチェーンの川上から川下までを網羅するさまざまな事業を手掛けてきたノウハウ・ネットワークを最大限に活用し、住友商事ならではの価値やサービスを提供するとともに、自動車業界の発展・成長に貢献していくとしている。

SCオートモーティブエンジニアリング(SCAE)の会社概要

設立年月:2020年8月
事業概要:自動車の設計・開発領域におけるエンジニアリング事業開発
出資比率:住友商事100%