ニュース

F1第7戦 ベルギーGP、本日22時10分決勝開始 レッドブル・ホンダは予選3位からスタート

最後の予選モード対決はメルセデスが勝利

2020年8月30日 決勝

F1第7戦 ベルギーGP予選、マックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ) (C)Getty Images / Red Bull Content Pool

 8月30日22時10分(日本時間)、F1第7戦 ベルギーGPの決勝がスパ・フランコルシャンサーキットで開催される。決勝前日となる29日、予選(Q3)が行なわれメルセデスのルイス・ハミルトン選手(44号車)が1分41秒252でポールポジション。2位もメルセデスのバルテリ・ボッタス選手(77号車、メルセデス)で1分41秒763となり、メルセデスがフロントローを占めた。また、この3台はQ2をミディアムタイヤで抜け出しており、4位以下のソフトタイヤ勢と異なるタイヤ戦略でスタートすることになる。

 レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手(33号車)は1分41秒778で3位。この3台が1分41秒台を記録しており、ここ数戦と同様に明らかに一つ抜け出した力を発揮している。とくにハミルトン選手は2位に約0.5秒差を付けるなど、飛び抜けた速さでポールポジションを獲得した。

 このベルギーGPまで、予選モードと呼ばれる特別なエンジンモードが各車で用いられており、とくにメルセデスはその性能が優れているとも言われている。パーティモードとも呼ばれる予選モードだが、ベルギーGP以降は禁止されることになっており、予選モードにおける最速の戦いは、これまでどおりメルセデスに軍配が上がった。

 この予選モードはホンダPU(パワーユニット)にも装備されているものの、ホンダ F1 マネージングディレクターの山本雅史氏によると、「メルセデスがパーティモードなら、ホンダは宇都宮の宴会モード」と、その実力に差があるという。ただ、実際のレースペースにおいては、メルセデスとレッドブル・ホンダはその差を縮めており、前戦のスペインGPではフェルスタッペン選手がスタート直後にボッタス選手を抜いたら、そのままボッタス選手を押さえ込み、メルセデス勢に割って入る2位表彰台を獲得した。

(C)Getty Images / Red Bull Content Pool

 決勝レース後、ホンダ F1テクニカルディレクター 田辺豊治氏は、フェルスタッペン選手が2位にはなったものの、「まだまだ努力をしていかないとパスするのは難しいな、ということを痛感した」とコメント。現代のF1では、「あまり前のクルマに着くとタイヤがオーバーヒートしてしまう、クルマの挙動が乱れてしまう」「迫って、迫って、迫ってパスするというレース展開は難しい」と、オーバーテイクの難しさを表現。明らかなラップタイムの差がないと抜くのが難しいという。

 また、ベルギーGPで廃止される予選モードに関しては、「メルセデスが(損すると)言っているなら、『ホンダはいいな』というところですかね」とスペインGP終了時点で語っており、これについては次週、9月4日~6日にモンツァで行なわれる第8戦イタリアGPまで持ち越しだろう。

 決勝レースにおいて、メルセデス勢とホンダPU勢の差が縮まっているのは、これまでの結果から明らか。本日22時10分開始のベルギーGP決勝での戦いに期待したい。

順位カーナンバードライバー車両Q1Q2Q3
144ルイス・ハミルトンメルセデス1分42秒3231分42秒0141分41秒252
277バルテリ・ボッタスメルセデス1分42秒5341分42秒1261分41秒763
333マックス・フェルスタッペンレッドブル・レーシング・ホンダ1分43秒1971分42秒4731分41秒778
43ダニエル・リカルドルノー1分43秒3091分42秒4871分42秒061
523アレクサンダー・アルボンレッドブル・レーシング・ホンダ1分43秒4181分42秒1931分42秒264
631エステバン・オコンルノー1分43秒5051分42秒5341分42秒396
755カルロス・サインツマクラーレン・ルノー1分43秒3221分42秒4781分42秒438
811セルジオ・ペレスレーシングポイント・BWT・メルセデス1分43秒3491分42秒6701分42秒532
918ランス・ストロールレーシングポイント・BWT・メルセデス1分43秒2651分42秒4911分42秒603
104ランド・ノリスマクラーレン・ルノー1分43秒5141分42秒7221分42秒657