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TDK、タイヤとホイールで発電する「インホイールセンス」をCEATEC 2020 オンラインに出展

すでに実車装着できる専用評価キットもレンタル中

2020年10月20日~23日 開催

出展テーマエリア:ニューノーマルエリア

ピエゾ環境発電デバイス「インホイールセンス(In Wheel Sense)」を出展

 TDKは10月20日より開催中の「CEATEC 2020 オンライン」にて、現在開発中の「インホイールセンス」を展示、紹介している。

 インホイールセンスは、ホイール向けのエナジーハーベストモジュールで、ピエゾ素子の圧電効果を利用した環境発電デバイスとなる。十分な強度を確保した独自設計で作られていて、タイヤの回転により発生する力を効率よく電力へ変換する装置。この技術を確立し、ホイールとタイヤによるバッテリーレスセンシングの実現と同時に、安全性と快適性の向上も目指している。

 ホイールのリム部分にデバイスを挟み込むように装着し、タイヤの回転にともない路面から受ける力を利用して発電を行なうという独自の発電方式を開発採用。ホイール外周に複数のデバイスを装着できることと、車速や旋回など走行状況の変化により駆動システムへの負荷の変化と同時に、デバイスの起電力特性にも変化が生じるため、その変化を利用したセンシングも可能になるという。

 これによりタイヤとホイールのみで自己完結型の電力供給とセンシングを両立できるインテリジェントホイールを実現でき、姿勢制御や快適性確保のための新たしいセンシングデータをバッテリーレスで可能とするほか、路面状況や運転状況をリアルタイムにセンシングできることで、自動運転社会においてもタイヤメンテナンスなど安全性の確保や新たなサービスにも貢献できるとしている。

 このデバイスは開発中だが、すでに実用レベルにまで完成していて、実際のホイールに装着できる「専用評価キット」の貸し出しも行なっている。