ニュース

スズキ、米国子会社を再編し、2輪・ATV事業とマリン事業を分割

事業効率と意思決定の迅速化によりアメリカでのビジネスの拡大を目指す

2020年11月19日 発表

 スズキは11月19日、米国子会社であるスズキモーターオブアメリカ(SMAI)が、将来に向けたビジネスの基盤強化を目的とした再編を行ない、2輪車・ATV事業とマリン事業を分割し独立した会社として2021年4月1日に操業を開始予定であると発表した。

 現在SMAIは二輪車・ATV製品とマリン製品を取り扱っているが、2021年4月より2輪車・ATV事業はスズキモーターUSA(SUZUKI MOTOR USA, LLC)、マリン事業はスズキマリンUSA(SUZUKI MARINE USA, LLC)がそれぞれ事業を行なうとしている。

 スズキモーターUSAは、現在SMAIがあるカリフォルニア州ブレアを引き続き活動拠点として、2輪車とATVの販売強化を図る。

 一方スズキマリンUSA社は、新たにフロリダ州タンパに拠点を置く。タンパはメキシコ湾岸に位置しており、ボートビルダーや販売店、部品・サービス供給元との関係強化が図りやすく、今後マリン業界での協業機会を拡大するのに適した場所と判断。また、2020年6月に開設した同州パナマシティの新マリンテクニカルセンターとのアクセスもよく利便性が高いとしている。

 この事業再編は、2輪車・ATV事業、マリン事業をそれぞれ強化することを目的としていて、事業効率の向上と事業ごとの意思決定の迅速化により、アメリカでのビジネスの拡大に繋げていくとしている。

新会社の概要

スズキモーターUSA 社(SUZUKI MOTOR USA, LLC)

所在地:米国カリフォルニア州ブレア市
会長:内田聡
社長:芳賀正美
事業内容:二輪車・ATV、部品の販売、サービス

スズキマリンUSA 社(SUZUKI MARINE USA, LLC)

所在地:米国フロリダ州タンパ市
社長:山本将寛
事業内容:船外機、部品の販売、サービス