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2021年初のリアルモーターショー「名古屋オートトレンド」開催 EJ20型エンジン解体ショーなど実施
2021年3月13日 16:16
- 2021年3月13日~14日 開催
東京オートサロン、そして大阪オートメッセと年始恒例のカスタムカーイベントがことごとく開催中止となった2021年だが、名古屋で開催となる「名古屋オートトレンド」は、緊急事態宣言が予定より前倒しで2月28日に解除となった愛知県でのイベントであることもあって、3月13日~14日に無事開催となった。“臨場感あふれる車に出会える リアルモーターショー開催”とオンラインではないことを強調しつつ、コロナの感染対策もしっかり行ないながらのイベントとなっていた。
通常はポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)の会すべての展示スペースを使用して開催されているオートトレンドだが、さすがに出展企業も例年どおりとはいかず、会場も3号館のみの展示。雨となった初日の早朝から駐車場待ちの車列ができたものの、来場者は例年より少ないように見えた。
大きなブースを用意していたオカダエンタープライズ
今回、出展社・グループは30弱となっていたが、その中でも一大スペースを確保して臨んだのが、地元オカダエンタープライズのブース。今回は1社で12台および単車3台を出展。この名古屋オートトレンドに岡田エンタープライズが出展しないなんてありえないし、お客さんがみんなうずうずしているということで、この規模の出展となった。
「1年ぶりの実展示にお客さんがどのくらい来てくれるかわからなかったけれど、かなり来ていただいて楽しい」という。TV番組やYouTubeの影響もあり、事業としてはアパレルやステッカーなどの小物を中心にネット通販が好調だが、こういった展示会でしか人目に触れることのない族車ルックなやんちゃなクルマも展示できてよかった、とも語ってくれた。
アルパインスタイル
アルパインスタイルは、東海エリア実店舗出店記念ということで4台の車両を出展した。アルパインスタイルはこれまで福岡・横浜・大阪と3店舗を出店していたが、この東海エリアには店舗がなかった。
しかし、この2月20日にアルパインスタイル モレラ岐阜がオープンしたということで、今回はそのポップアップストアとして「アルパインスタイル ポートメッセなごや」と題して出展。実際の車両販売までも見据えた大商談会を開催。インストールキット売りから実車両販売まで対応中という。
ラリージャパンを控えた地域だけに、ラリー関連の展示やスバルのEJ20エンジンの解体ショーなども
愛知はラリージャパンを控えた地域だけに、ラリー関連の出展も多い。この名古屋オートトレンドの翌週に開催される新城ラリーのブースも登場し、全日本ラリー選手権に参戦する勝田範彦選手の昨年のマシンが展示されPR。また、ラリーマシンのレプリカや、地方ラリー選手権などに参戦するラリーマシンを並べたコーナーも出現。ラリージャパンのホスト地域のひとつ岡崎市などからもキャラクター「オカザえもん」を使用したラリーマシンなどの展示もあった。
さらに愛知県豊川市にあるガレージKM1ではスバルのEJ20エンジンの解体ショーを開催。多くのスバルファンに囲まれながら、実際のエンジンのメンテナンスまでを含めたレクチャーの機会となった。
また、今回実車初出展となったのが、広島のユアブランドが持ち込んだスズキ「ハスラー」のカスタムとなるアナトラ。以前オートサロンに試作車を出展。その際の反響もよく、特に愛知県を中心としたエリアでの反応がよかったということから、この名古屋オートトレンドに出展することとしたという。
そして今回がカスタムカーショー初出展となった。もともとスリッパメーカーからの自動車内装、そして外装カスタムへと拡大した先にできた一台だという。ちなみにアナトラはイタリア語で「アヒル」という意味だそうだ。
少々密になりやすいという環境になってしまうものの会場は、定期的な換気など新型コロナウイルス感染拡大防止対策を施している。同様に来場者には、体温測定、マスク着用と手指消毒、蜜回避、そして来場者の事前登録もしくは券面への名前および連絡先の記入提出が必要という、これまでとは異なる制限が掛かるもの、東京・大阪で開催できなかった中で、ようやく開催されるカスタムカーショー、ぜひ足を運んでみてほしい。