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ダイハツ、長崎県五島市でオンデマンド乗合送迎サービスを開始

4月1日~9月30日にトライアルを行ない、10月1日から本格実装予定

2021年3月31日 発表

サービスに使用する小型乗用車「トール」

 ダイハツ工業は3月31日、2021年度より、ユーザーの自由な移動をサポートするモビリティサービスを全国で本格的に進めていくと発表した。

 すでに1月よりカーシェアリング「TOYOTA SHARE」に参画し、一部の販売会社でサービスを開始。それに続くモビリティサービスとして4月1日から長崎県五島市岐宿地区でダイハツ長崎販売(ダイハツ長崎)、五島市、アイシン精機と協力して、小型乗用車「トール」を使用したオンデマンド乗合送迎サービスを始める。

 このオンデマンド乗合送迎サービスは3月31日に五島市岐宿地区にてお披露目式を行ない、4月1日~9月30日のトライアル期間での改善点などを反映し、10月1日から本格実装を予定する。ダイハツが販売会社とともに乗合送迎サービスを行なうのはこれが初めてとなり、今後は全国販売会社へ展開を図っていく。

 今回新たに行なうサービスは、アイシン精機が提供する「チョイソコ」を使用し、五島市、アイシン精機、ダイハツ長崎および地元タクシー会社がともに実施するオンデマンド乗合送迎サービス。移動手段の限られた地域の人々が、移動したいときに気軽に予約ができ、医療機関や公共機関、スーパーマーケットなどの目的地までの送迎を行なう。外出することが認知症予防につながると言われている中、このサービスを通じ、高齢者の健康維持をサポートすることで、ダイハツ長崎とともに地域の人々の日常に寄り添った活動を目指すとしている。

乗合送迎サービスのイメージ

 これまでダイハツは、地方部における高齢化や公共交通機関の減少を背景に、「いくつになっても自由に移動できる自立した生活」を実現するため、2017年から「地域密着プロジェクト 健康安全運転講座」を開始。産官学民が連携し、高齢ドライバーの健康を維持し、より安全に長く運転ができるようサポートすることを狙いとした活動を全国80か所で実施するとともに、社会問題ともなっている運転免許返納後の高齢者に対し、日常生活での移動手段を提供する取り組みができないか検討を続けてきた。

 今後もダイハツは“Light you up”の考え方のもと、「コトづくり」の取り組みを加速させ、地域に根差した企業グループを目指し、さまざまなユーザーの自由な移動をサポートするモビリティサービスの取り組みを全国の販売会社とともに推進していく。