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F1第2戦、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝 2位はメルセデスのハミルトン
2021年4月19日 00:22
FIA F1世界選手権第2戦エミリア・ロマーニャGPが、イタリア共和国 エミリア・ロマーニャ州にあるエンツオ・エ・ディーノ・フェラーリ・サーキット(通称:イモラ・サーキット)において、4月16日~18日の3日間にわたって開催された。レースが始まる前から雨が落ちてきたことにより、各車とも予選2回目(Q2)のタイヤ選択にかかわらずウェットタイヤを選択することになり、リセットされた状況で決勝レースがスタートした。
予選2番手、予選3番手からスタートしたレッドブル・ホンダの2台は、スタートでマックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)が飛び出し、セーフティカー2回、赤旗1回という荒れたレースになった展開の中、ピットストップ時を除きトップを譲ることなく優勝した。
2位はコースアウトしてフロントウィングを壊すなどして一度は周回遅れになったルイス・ハミルトン選手(44号車 メルセデス)。マクラーレンのランド・ノリス選手(4号車 フェラーリ)が3位に入った。
ほかのホンダ勢はフルウェットタイヤでスタートするというギャンブルに失敗したピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ)が後半追い上げて8位、予選2位からスタートしたセルジオ・ペレス選手(11号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)は赤旗再開後にスピンしてしまい12位。
予選1回目(Q1)で壁にクラッシュしてしまった角田裕毅選手(22号車 アルファタウリ・ホンダ)は最後尾スタートとなり、レースが赤旗中断時にはポイント圏内まで追い上げていたが、赤旗からの再開後にスピンしてしまいトップ同一周回の中で最後尾に下がり、最終的に13位まで追い上げてチェッカーを迎えた。
※レース後、ストロール選手やライコネン選手にペナルティがあり、ガスリー選手は7位、ペレス選手は11位、角田選手は12位となった。
オープニングラップのクラッシュでセーフティカー、レース中盤にもクラッシュでセーフティカー、そして赤旗に
決勝レースは1コーナーに向けた先陣争いで、予選3位のマックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)が抜群のスタートを決めて、ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン選手(44号車 メルセデス)をオーバーテイクしてトップに立った。
このときにフェルスタッペン選手の右フロントタイヤがハミルトン選手のフロントウィング左側のエンドプレートに接触。それによりハミルトン選手はフロントウィングにダメージを負ってしまった。ところが、ニコラス・ラティフィ選手(6号車 ウイリアムズ・メルセデス)とニキータ・マゼピン選手(9号車 ハース・フェラーリ)が接触。ラティフィ選手が壁にクラッシュしたためセーフティカーが1周目から出ることになった。
7周目にレースが再開されるとフェルスタッペン選手は2位のハミルトン選手を徐々に引き離し始める。雨はほぼ上がり路面は徐々に乾いていく方向で、各車ともにドライタイヤへの交換するタイミングを探る状況のレースになった。
フェルスタッペン選手と2位のハミルトン選手は5秒程度の差でマッチレースを展開する。3位のシャルル・ルクレール選手(16号車 フェラーリ)や4位のセルジオ・ペレス選手(11号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)は上位2台に引き離され、優勝争いはトップ2台に絞られた状態だ。
レース中盤にはハミルトン選手が追い付いてきたところで、フェルスタッペン選手はミディアムタイヤに交換。それを見たハミルトン選手は翌周にピットイン。フェルスタッペン選手のドライタイヤの暖まりがわるい状況の中でオーバーカット(タイヤ交換で後から入って追い抜くこと)を狙うが、タイヤ交換に時間(4秒)かかったこともあり、フェルスタッペン選手はトップのままとなった。
31周目、コース上に衝撃が走る。2位を走っていたメルセデスのハミルトン選手が周回遅れを抜こうとして、コースを飛び出す。そのままコースに戻ろうとしたところ、壁に右フロントを接触させ、フロントウィングを壊してしまう。その結果、コースに復帰するのに時間がかかり、さらにフロントウィングを壊したためピットに入る必要があり周回遅れになってしまう。
さらにその翌周の32周目、バルテリ・ボッタス選手(77号車 メルセデス)をジョージ・ラッセル選手(63号車 ウイリアムズ・メルセデス)がオーバーテイクしようとした瞬間、ボッタス選手がラッセル選手にややよっていく形になってしまい、両車ともにクラッシュして破片がコースに散らばることになった。それにより2回目のセーフティカーが出され、レースは34周目で赤旗中断となった。
The incident that brought out red flags in Imola 🚩#ImolaGP🇮🇹#F1pic.twitter.com/Z18dCPXwOZ
— Formula 1 (@F1)April 18, 2021
赤旗再スタート後のレースはフェルスタッペン選手が支配。2位は周回遅れから復活したメルセデスのハミルトン選手
この時点でレースはレッドブルのフェルスタッペン選手、2位がフェラーリのルクレール選手、3位はマクラーレンのランド・ノリス選手(4号車 マクラーレン・メルセデス)。
ホンダ勢はレッドブルのもう1台であるセルジオ・ペレス選手が、序盤のセーフティカー中に順位を取り戻した追い越しで10秒のストップアンドゴーペナルティを受け順位を下げたが、それでも4位を得ている。
アルファタウリ勢は昨日の予選でクラッシュして最後尾からスタートした角田裕毅選手が10位、そしてフルウエットタイヤでスタートするというギャンブルに失敗したピエール・ガスリー選手が14位となっている。
レースはセーフティカー先導のスタートで再開された。それに伴い周回遅れになっていた車両(この中には9位のハミルトン選手、10位の角田選手も含まれる)は先に出され1周回って隊列の後方につき、レースがリスタートされた。
そのリスタートで、角田選手はハミルトン選手を抜いていたが、タンブレロコーナーの先でスピンしてコースアウト、その結果順位を大きく下げることになってしまった。
ホンダ勢の受難はさらに続き、38周目に4位を走っていたペレス選手がスピンして、一挙に14位まで順位を下げることになった。
レースはそのままフェルスタッペン選手が支配し優勝した。2位はマクラーレン、フェラーリ2台、メルセデスの4台による2位争いを征して周回遅れから這い上がったメルセデスのハミルトン選手。
3位はマクラーレンのノリス選手。その後ろにフェラーリのルクレール選手が4位、チームメイトのカルロス・サインツ選手(55号車 フェラーリ)が5位。そのほかのホンダ勢はガスリー選手が後半追い上げて8位、ペレス選手は12位、角田選手は13位でレースを終えた。
F1第2戦エミリア・ロマーニャGP 決勝結果
順位 | 号車 | ドライバー | 車両 | 周回数 | タイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・レーシング・ホンダ | 63 | 2時間02分34秒598 | 25 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 63 | +22.000秒 | 19 |
3 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン・メルセデス | 63 | +23.702秒 | 15 |
4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 63 | +25.579秒 | 12 |
5 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 63 | +27.036秒 | 10 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン・メルセデス | 63 | +51.220秒 | 8 |
7 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 63 | +52.818秒 | 6 |
8 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・メルセデス | 63 | +56.909秒 | 4 |
9 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ・ルノー | 63 | +65.704秒 | 2 |
10 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ・ルノー | 63 | +66.561秒 | 1 |
11 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・レーシング・ホンダ | 63 | +67.151秒 | 0 |
12 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 63 | +73.184秒 | 0 |
13 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 63 | +94.773秒 | 0 |
14 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 62 | +1周 | 0 |
15 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・メルセデス | 61 | DNF | 0 |
16 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース・フェラーリ | 61 | +2周 | 0 |
17 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース・フェラーリ | 61 | +2周 | 0 |
NC | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 30 | DNF | 0 |
NC | 63 | ジョージ・ラッセル | ウイリアムズ・メルセデス | 30 | DNF | 0 |
NC | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウイリアムズ・メルセデス | 0 | DNF | 0 |
F1第2戦エミリア・ロマーニャGP終了後 ドライバーズランキング
順位 | ドライバー | 国 | 車両 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | ルイス・ハミルトン | GBR | メルセデス | 44 |
2 | マックス・フェルスタッペン | NED | レッドブル・レーシング・ホンダ | 43 |
3 | ランド・ノリス | GBR | マクラーレン・メルセデス | 27 |
4 | シャルル・ルクレール | MON | フェラーリ | 20 |
5 | バルテリ・ボッタス | FIN | メルセデス | 16 |
6 | カルロス・サインツ | ESP | フェラーリ | 14 |
7 | ダニエル・リカルド | AUS | マクラーレン・メルセデス | 14 |
8 | セルジオ・ペレス | MEX | レッドブル・レーシング・ホンダ | 10 |
9 | ランス・ストロール | CAN | アストンマーティン・メルセデス | 5 |
10 | ピエール・ガスリー | FRA | アルファタウリ・ホンダ | 6 |
11 | 角田裕毅 | JPN | アルファタウリ・ホンダ | 2 |
12 | エステバン・オコン | FRA | アルピーヌ・ルノー | 2 |
13 | フェルナンド・アロンソ | ESP | アルピーヌ・ルノー | 1 |
14 | キミ・ライコネン | FIN | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 0 |
15 | アントニオ・ジョビナッツィ | ITA | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 0 |
16 | ジョージ・ラッセル | GBR | ウイリアムズ・メルセデス | 0 |
17 | セバスチャン・ベッテル | GER | アストンマーティン・メルセデス | 0 |
18 | ミック・シューマッハ | GER | ハース・フェラーリ | 0 |
19 | ニキータ・マゼピン | RAF | ハース・フェラーリ | 0 |
20 | ニコラス・ラティフィ | CAN | ウイリアムズ・メルセデス | 0 |