ニュース

鈴鹿2&4レース、スーパーフォーミュラ第2戦は野尻智紀が優勝 開幕戦に続き2連勝

スーパーフォーミュラ第2戦を優勝した野尻智紀選手(16号車 TEAM MUGEN/ホンダ)。開幕戦から2連勝

 2輪のレースと4輪のレースが同時に楽しめる「NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース」。2輪ではMFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦が、4輪では全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦(以下、SF第2戦鈴鹿)などが4月24日~25日の2日間にわたって鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催された。

 4月24日(土)に開催された予選では、3ステップに分けて行なわれるQ1、Q2、Q3とも(Q1はAグループ、Bグループの2グループに分けて実施)福住仁嶺選手(5号車 TEAM DANDELION RACING/ホンダ)がトップタイム、初のポールポジションを獲得した。

スーパーフォーミュラ第2戦鈴鹿 予選結果

順位ナンバードライバーチーム/エンジンQ1Q2Q3
15福住仁嶺DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ1分37秒3161分36秒6461分36秒449
216野尻智紀TEAM MUGEN/ホンダ1分37秒7251分36秒9361分36秒645
364大湯都史樹TCS NAKAJIMA RACING/ホンダ1分38秒1441分36秒9781分36秒673
420平川亮carenex TEAM IMPUL/トヨタ1分37秒5741分37秒1191分36秒794
56笹原右京DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ1分37秒9001分37秒1651分36秒810
637宮田莉朋Kuo VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ1分38秒1301分37秒2501分36秒919
719関口雄飛carenex TEAM IMPUL/トヨタ1分37秒5571分36秒9871分37秒078
836ジュリアーノ・アレジKuo VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ1分37秒6481分37秒0991分37秒350
915大津弘樹Red Bull MUGEN Team Goh/ホンダ1分38秒2751分37秒310
101山本尚貴TCS NAKAJIMA RACING/ホンダ1分37秒6031分37秒426
1138坪井翔P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ1分38秒0411分37秒502
1251松下信治Buzz Racing with B-Max/ホンダ1分38秒0631分37秒594
1318国本雄資KCMG/トヨタ1分38秒0371分37秒736
143山下健太KONDO RACING/トヨタ1分38秒0921分37秒849
1539阪口晴南P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ1分38秒267
1614大嶋和也NTT Communications ROOKIE/トヨタ1分38秒456
177小高一斗KCMG/トヨタ1分38秒429
184中山雄一KONDO RACING/トヨタ1分38秒674
1912タチアナ・カルデロンThreeBond DragoCORSE/ホンダ1分39秒189

決勝レースではポールスタートの福住選手がトラブルでリアイア

第2戦鈴鹿のスタート。ポールポジションの福住選手は見事なスタート

 4月25日(日)14時30分過ぎ、快晴の鈴鹿サーキットにおいて30周の距離で争われる決勝レースのスタートが切られる。3番手スタートの大湯都史樹選手(64号車 TCS NAKAJIMA RACING/ホンダ)が大きく出遅れたものの、ポールポジションの福住選手は見事なスタート。そこに野尻智紀選手(16号車 TEAM MUGEN/ホンダ)が続く。フロントローの2台が1-2を形成してレースが始まった。

 首位を走る福住選手は1分40秒台のラップを刻み、2位以降を突き放し始める。1度のタイヤ交換が義務づけられているため、どのタイミングでタイヤ交換に入ってくるかがポイントのレースになりそうだ。そのタイミングは11周目以降と予想されていた。

福住選手はトップを快走していたものの、トラブルによりリタイア

 ところが9周目、トップを走る福住選手が西ストレートで右リアタイヤをバースト。そのままなんとか130Rや日立アステモシケインを走りきり、サスペンションも壊していることから、そのままピットまで走りリタイアとなった(その後、本人はスプーン辺りで違和感があったとコメント)。

 11周目になると下位グループがタイヤ交換のためのピットインを始めた。首位に立った野尻選手、2位になった平川亮選手(20号車 carenex TEAM IMPUL/トヨタ)は、タイヤ交換をせずに走り続ける。13周目に首位を走っていた野尻選手がタイヤ交換のためにピットイン。これで平川選手が首位に立つ。平川選手は次の14周目にピットイン、タイヤ交換をしてピットアウトしたものの、前に出ることはできず野尻選手に続く形でレースに復帰した。

 16周目、130Rで国本雄資選手(18号車 KCMG/トヨタ)がスピンしてクラッシュ。右リアタイヤがバーストしており、なんらかのトラブルがあったものと思われる。このクラッシュでセーフティカーが出ることになった。このタイミングでタイヤ交換を遅らせていた宮田莉朋選手(37号車 Kuo VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)、ジュリアーノ・アレジ選手(36号車 Kuo VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)がピットイン。タイヤ交換タイミングを引っ張った宮田選手はスタート時と同じ6位のポジションで復帰したものの、アレジ選手は順位を失った。

野尻選手が開幕から2連勝

 コース復旧に時間がかかり、19周目でセーフティカーがピットイン。20周目からレースはリスタートした。

 リスタート後の順位は、野尻選手、平川選手、笹原右京選手(6号車 DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)。上位3位の順位は変わらなかったものの、中団ではアレジ選手が猛チャージ。11位から1台ずつ抜き、最終的には9位でフィニッシュ。リスタート後のレースを盛り上げてくれた。

リスタート後のレースで見せ場を作ったアレジ選手

 これで野尻選手は開幕から2連勝、速さと安定感のある走りを見せた。前戦2位だった大湯選手は10位に沈み、3位だった福住選手はリタイアと、ポイントランキングでも大きな差をつけた。

野尻選手は開幕2連勝を飾った

スーパーフォーミュラ第2戦鈴鹿 決勝結果(暫定)

順位ナンバードライバーチームタイムタイム差ベストラップ周回数
116野尻智紀TEAM MUGEN/ホンダ56分53.0471分40.72330
220平川亮carenex TEAM IMPUL/トヨタ56分54秒5001秒4521分41秒03230
36笹原右京DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ56分57秒2344秒1861分40秒56730
419関口雄飛carenex TEAM IMPUL/トヨタ57分02秒9639秒9151分40秒88230
515大津弘樹Red Bull MUGEN Team Goh/ホンダ57分03秒57010秒5221分40秒41730
637宮田莉朋Kuo VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ57分04秒90311秒8551分41秒58230
738坪井翔P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ57分07秒82514秒7771分41秒62730
81山本尚貴TCS NAKAJIMA RACING/ホンダ57分07秒82814秒7801分41秒07230
936ジュリアーノ・アレジKuo VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ57分08秒15115秒1031分41秒47430
1064大湯都史樹TCS NAKAJIMA RACING/ホンダ57分09秒34916秒3021分41秒29730
1139阪口晴南P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ57分12秒15519秒1071分41秒22730
123山下健太KONDO RACING/トヨタ57分14秒49021秒4421分41秒90830
1351松下信治Buzz Racing with B-Max/ホンダ57分15秒23122秒1831分41秒83930
144中山雄一KONDO RACING/トヨタ57分15秒70022秒6521分42秒25830
1514大嶋和也NTT Communications ROOKIE/トヨタ57分17秒42724秒3791分41秒62630
167小高一斗KCMG/トヨタ57分18秒96325秒9151分41秒98830
1712タチアナ・カルデロンThreeBond DragoCORSE/ホンダ57分22秒41129秒3631分42秒26430
DNF18国本雄資KCMG/トヨタ24分41秒5331分41秒80414
DNF5福住仁嶺DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ15分54秒4621分40秒7529