ニュース

KYB、電子制御サスペンションシステム「KADS」をスノーモービルへ展開

2020年4月27日 発表

BRPのスノーモービル「RENEGADE X-RS」

2輪で培った制御システムをスノーモービルへ展開

 KYBは4月27日、制御技術と油圧技術を統合した電子制御サスペンションシステム「KADS(KYB Actimatic Damper System)」をスノーモービルにも展開すると発表した。

 このKADSはKYBが提唱する「グランドフックコンセプト」に基づき、新たにコーナリング中のロール発生を抑制するKYB独自の姿勢制御を追加。ライダーはあらゆる走行シーンで安定した左右スキーの接地力と車両姿勢(安心感)が得られ、高い操縦安定性によるライディング支援を実現するという。

サスペンション(フロントクッションユニット/リアクッションユニット)では2輪車で採用したソレノイドバルブ構造を転用し、高い反応速度で広域な減衰力調整幅を実現した
ECU(Electronic Control Unit)ではスノーモービル用に新たに開発された独自制御により、車両に搭載されている複数のセンサからリアルタイムで車両姿勢を検知し、あらゆる雪面においてもシーン(走る・止まる・曲がる)に合わせてサスペンションの減衰力を適切な状態へ自動で調整する

 なお、このKADSを搭載した製品は、BRP(Bombardier Recreational Products Inc.)の「MXZ X-RS」「RENEGADE X-RS」「MACH Z」の2022年モデルに採用される予定としている。