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カワサキの電動3輪「ノスリス」発売 電動アシストタイプで27万円、フル電動タイプで32万円
2021年5月12日 12:51
- 2021年5月12日 発売
- 電動アシストタイプ(NB-01):27万円(50台限定)
- フル電動タイプ(NA-01):32万円(50台限定)
川崎重工業は5月12日、電動3輪「ノスリス(noslisu)」2タイプを、クラウドファンディングサービス「Makuake」で発売した。価格は電動アシストタイプ(NB-01)が27万円(50台限定)、普通自動車免許証が必要なフル電動タイプ(NA-01)が32万円(50台限定)。
ノスリスは「毎日の移動をもっと快適に!」をコンセプトに開発した車両で、独自の3輪構造を生かした高い積載能力・安定性を特徴とし、高性能モーターを搭載。「電動アシストタイプ」「フル電動タイプ」の2種類をラインアップして、どちらもヘルメットなしで乗車可能。航続可能距離は電動アシストタイプ50km、フル電動タイプで65kmとしている。
電動アシストタイプはモーターが漕ぐ力を補助し、僅かな力で快適に走行可能。また、フル電動タイプはモーターのみで動くため、アクセルレバーを指で押すだけで力強く走ることができる。また、車検や車庫証明も不要で、維持費や初期費用が安く、原付バイクや自転車のように自宅のちょっとしたスペースに駐車可能なことを特徴としている。
カワサキの技術でもっとたくさんの人を幸せにしたいと、ノスリスはバイクのカワサキが提案する新しいスタイルの電動3輪ビークル。ノスリスが開発された経緯について、商品のプロジェクトリーダー・石井宏志氏は「もともと、バイクが好きでずっと設計・開発に携わってきたものの、心のどこかで『バイクだけでは、限られた人しか幸せにできない。自分たちの技術はもっとたくさんの人たちを幸せにできるはずだ』という思いを抱えていました。そんな中、街で出会ったお年寄りから『家族のところに駆け付けたいときに一人で気軽に乗れる乗り物がない』という話を聞いて、『誰でも手軽に安全に乗れるモビリティがあれば』と考えノスリスの構想が生まれました。ノスリスは、多くの方が持っている普通自動車免許だけで乗ることができ、ヘルメットも不要です。前2輪で安定性も高く、スタンドなしで自立もします。このモデルで街中を走ってもらえれば、noslisuの語源である「Nos liberi sumus(ラテン語:私たちは自由だ)」の言葉通り、ふらっとどこにでも走っていけそうな、モーターサイクルのような自由さをよりたくさんの方に感じていただけると思います」とコメントしている。
なお、今回Makuakeで販売する車両は本格市場導入前のテスト販売仕様で、購入者とKawasakiで一緒に新しいコンセプト・構造の乗り物を創り上げるというプロジェクト。生産途中で一部仕様が変更となる可能性もあり、開発チームにフィードバックを送れば、購入者の声を車両開発に反映させ、製品をバージョンアップしていく予定としている。