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タミヤ、新製品「1/24 NISSAN フェアレディ 240ZG」を第59回静岡ホビーショーで初公開

第59回静岡ホビーショーで公開されたタミヤの新製品「1/24 NISSAN フェアレディ 240ZG」

 タミヤは5月13日に開幕した「第59回静岡ホビーショー」で新製品「1/24 NISSAN フェアレディ 240ZG」を世界初公開した。1/24 フェアレディ 240ZGは、設計データや写真などがこれまで公開されていたが、製品が実際にお披露目されるのは初めてとなる。6月12日ごろの発売を予定しており、価格は4620円。

 会場スタッフに話を聞くと、このフェアレディ 240ZGが製品化された背景として、2021年がフェアレディ 240ZGの発売から50周年となるメモリアルイヤーであることを挙げる。また、タミヤは1/24スポーツカーシリーズで歴代フェアレディZを模型化しているが、初代フェアレディZであるS30型に関しては1/12で模型化していたためラインアップされておらず、これを期に1/24で模型化したかったとのことだ。幸い資料は1/12への模型化の際に大量に集めており、また、今回改めて実車取材を行なっているという。

フロントのGノーズから流れるラインが美しいフェアレディ 240ZG
リアまわりの特徴的な造形もしっかり再現されている

 実際の製品を見てみると、全長179mmの1/24スケールといえども現在のタミヤクオリティで模型化されると、非常に精密で雰囲気のあるものに仕上がっている。精密な部分では、240ZGの240であるところのL24型 直列6気筒 SOHC 2.4リッターエンジンの出来には感動。丈夫で頑丈なエンジンブロックを持つことから数々のチューニングベースとなったL24型エンジンは、その特徴であるかまぼこ形のシリンダーヘッドカバーをしっかり再現。L系エンジンは吸排気系が左側に集中するカウンターフローエンジンとなっているが、独特のエアクリーナーケースとともにキャブレターまわりも再現されている。

 また、ボディはZらしさを感じられるリアまわりが美しく再現され、リアウィンドウには当時の雰囲気が感じられる熱線のモールドがほどこされている。

当時のスポーツカーらしいボンネットの開き方、熱線入りリアウィンドウなど時代を象徴する1台
タミヤスプレーとともに展示。展示モデルの塗装色はTS-7とTS-11。タミヤスプレー番号が若いのは、ホンダF1と240ZGの1/12用に発売された製品のため
タミヤの1/24 フェアレディZのラインアップ

 ボディ割を見て分かるとおり、メインボディとGノーズは別体で部品化。将来のバリエーションモデルへの発展が考慮されているのが分かる。

 担当者によると、実車の部品分割にこだわったとのことで、L24型エンジンも実車同様のエンジンマウントポジションでボディと結びつけているとのこと。つまり、発言を素直に解釈すると、エンジンマウントコンパチのなんらかのエンジンへの換装が設計時に織り込まれているということだろう。

パーツ分割。将来のバリエーションモデルへの配慮がされている
Gノーズが別パーツのため、ショートノーズのフェアレディZへ発展可能だ
精密に作られたフロントサスペンションまわり
カウンターフローの吸排気系を持つL24型 直列6気筒 SOHC 2.4リッターエンジン

 S30の初代フェアレディZで人気のモデルは、この240ZGもあるが、スカイライン GT-Rと同じS20型DOHC 6気筒エンジンを搭載したZ432などがある意味定番。それらのバリエーションモデルの登場に期待しつつ、ボディの流れるようなラインが美しい1/24 フェアレディ 240ZGの組み立てを楽しんでみていただきたい。